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昭和47年(1972年) 第 9回 沖縄県議会(定例会)
第 1号 12月14日
第 1号 12月14日
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議 事 の 概 要
昭和47年12月14日(木曜日)
午前10時1分開会
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定
日程第3 議案第1号から議案第39号まで(知事説明)
午前10時19分散会
○副議長(古堅実吉君)
平良議長が沖縄振興開発審議会、沖縄国際海洋博覧会理事会等に出席のため昨日から上京しておられます。
それで議長にかわって私が議長の職務を行ないますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(古堅実吉君)
ただいまより昭和47年第9回沖縄県議会(定例会)を開会いたします。
○副議長(古堅実吉君)
諸般の報告は、お手元に配付してあります文書により御了承願います。
なお、去る10月1日、昭和47年度の自治功労者として平良幸市君、前議員の長嶺秋夫君及び星克君に対し、藍綬褒賞が贈られました。
また10月に開かれました第60回全国都道府県議会議長会において、永年勤続功労者として在職20年以上の平良幸市君、在職15年以上の前議長長嶺秋夫君及び星克君、在職10年以上の上原重蔵君、知花英夫君、古堅実吉君、前議員の大浜国浩君、伊芸徳一君、伊良波長幸君、桑江朝幸君が表彰されましたので報告いたします。
次に、本日、知事からお手元に配付してあります議案39件の提出がありました。
また、今期定例会において受理いたしました請願3件、陳情100件は、お手元に配付してあります請願文書表、及び陳情文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしました。
○副議長(古堅実吉君)
これより本日の会議を開きます。
日程第1 会議録署名議員の指名
を行ないます。
今会期の会議録署名議員は、会議規則第114条の規定により、議長において
12番 西 田 文 光 君
15番 岸 本 安 神 君
を指名いたします。
○副議長(古堅実吉君)
日程第2 会期の決定
を議題といたします。
おはかりいたします。
今期定例会の会期は、12月14日から12月27日までの14日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(古堅実吉君)
御異議なしと認めます。
よって、会期は12月14日から12月27日まで、14日間と決定いたしました。
○副議長(古堅実吉君)
日程第3 議案第1号から議案第39号まで
を議題といたします。
知事から提案理由の説明を求めます。
屋良知事。
〔知事 屋良朝苗君登壇〕
○知事(屋良朝苗君)
昭和47年第9回議会を招集いたしましたところ、年の瀬で繁忙の季節にもかかわらず、議員の皆さま方には御参集をいただき感謝申し上げます。
さて、ただいま議題となりました議案第1号から議案第39号までの提案理由を一括して御説明申し上げます。
まず、一般会計の予算補正について申し上げます。
本年度の当初予算は、復帰が年度半ばに実現いたしましたため、10.5月分の予算を編成いたしましたが、このたび国の予算補正に伴い、本県関係の国庫補助事業の受け入れ、並びに人事委員会の給与の勧告を受け、そのため所要の補正予算を編成した次第であります。
そのおもな事項について申し上げますと、国庫補助事業につきましては、公共事業の拡大としまして、道路の新設改良費5億5000万円、港湾改修費7億1000万円、砂防事業工事費6800万円、土木災害復旧費8000万円、社会福祉面の措置といたしまして身体障害者更生援護施設整備費5100万円、精神薄弱児施設整備費4100万円、沖縄療育園施設整備費4100万円、精神薄弱者更生施設建設補助3100万円、老人ホーム整備費1400万円など受け入れ執行することにしております。
また、時期的に早急に措置する必要があると認められるため県単独事業として伊江島の飛行場予定地の調査費2000万円、復帰記念沖縄特別国民体育大会準備費(債務負担を含めて)2億7600万円などを予定いたしております。
給与改定関係経費につきましては、県人事委員会の勧告に従いまして、所要額約30億円のうち、既定経費の不足分7億2000万円の追加を計上してあります。
以上の諸点を中心に予算の補正を行ないました結果、今回の一般会計の補正額は33億5200万円となり、これを現計予算698億1300万円と合算いたしますと731億6600万円となります。
その財源といたしましては、地方交付税5億円、国庫支出金26億2200万円、県債1億9000万円、その他4000万円を充てることといたしました。
このほか債務負担行為の補正につきましては、新規分の追加4件でありますが、海岸保全事業、港湾改修費、農業振興費、復帰記念沖縄特別国民体育大会等について明年度にわたる工事等請負契約を締結しようとするものであります。
次に、特別会計及び企業会計について申し上げます。
特別会計につきましては、補正予算2件、企業会計につきましても補正予算2件であり、それぞれ所要の補正を行なおうとするものであります。
次に、条例案は、新規制定11件、一部改正8件を提案いたしておりますが、そのうち新規制定の条例案と一部改正案のおもなるものについて御説明申し上げます。
まず、市としての要件に関する条例につきましては、地方自治法第8条第1項において市としての要件を定めてありますが、なお、法定要件以外に都市的施設及び行政機関等実質的な要件に備えていることについて規定する必要があり、条例案を提案いたしました。
また、町としての要件につきましては、人口8000人以上を有すること、市街地の形成、業態別人口、教育文化施設の状況及びその態様等についての要件を定めた条例案となっております。
沖縄県卸売市場条例につきましては、近年、卸売市場をめぐる問題として、都市地域人口の増加、消費の多様化等生鮮食料品を取り扱う卸売市場に対する需要が伸長する一方、産地では集団産地の形成が進展する傾向にあります。こうした諸情勢に対処するため、県は、沖縄県卸売市場審議会の意見を聞いて卸売市場整備計画を策定するとともに、卸売市場の適切かつ健全なる運営を確保するために、卸売市場条例案を提案いたしております。
次に、郷土の美しい自然の景観を再認識し、これを県民いこいの場として、また観光資源としてこれを保護することは、きわめて重要な課題となっております。そして、わが県のすぐれた自然環境を保護し、増大する観光需要に対処し、観光産業の安定的発展に資するための保護及び利用の適正かつ円滑な公園事業を推進する必要があります。提案いたしました沖縄県立自然公園条例は、自然風景地を県立公園に指定し、保護規制を行なうとともに、公園計画及び公園事業等について必要な規定をいたしております。
沖縄県公営住宅の設置及び管理に関する条例につきましては、住宅難を解消するための住宅対策の一環として、県営住宅96戸の建設を進めておりますが、これは自力で住宅を確保することが困難な低額所得者に対し、低廉な家賃で賃貸することにより、県民生活の安定と社会福祉に寄与することを目的としたものです。
この条例案は、県営住宅を設置し、また利用する県民の権利、義務の発生等の管理関係を明定したものであります。
以上がおもなる新規条例案についての提案理由の説明でありますが、次に、一部改正条例案のうち、おもなるものについて御説明申し上げます。
まず、沖縄県職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、人事委員会の給与勧告に基づく改正でありまして、基本給を平均11.07%、7827円の引き上げを予定いたしております。
また、扶養手当、初任給調整手当及び通勤手当についても原則的に人事委員会の勧告に基づいて改定するものでありますが、土木技術者関係の初任給調整手当等についても配慮した案となっております。
風俗営業等取締法施行条例の一部を改正する条例につきましては、モーテル営業が特殊な業態であることから、清浄な風俗環境がそこなわれており、この種の施設において犯罪の発生が増加する傾向にあります。
このような実情に対処するため、モーテル営業の地域の規制をしようとするものであります。
以上おもなる条例案についての説明をいたしましたが、その他の条例案及び議案の説明につきましては、それぞれの議案に付されている提案理由で説明にかえたいと思います。
何とぞ慎重に御審議の上、すみやかに御可決くださいますようにお願い申し上げ、提案理由の御説明といたします。
○副議長(古堅実吉君)
知事の提案理由の説明は終わりましたが、ただいま議題となっております議案中、議案第12号沖縄県職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、地方公務員法第5条第2項の規定により、人事委員会の意見を聞く必要がありますので、ただいまから人事委員長の意見を求めます。
人事委員会委員長棚原勇吉君。
〔人事委員会委員長 棚原勇吉君登壇〕
○人事委員長(棚原勇吉君)
昭和47年第9回沖縄県議会において、人事委員会事項に関連する条例案について、人事委員会の意見を申し述べたいと存じます。
ここに提案されました議案第12号沖縄県職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案については、昭和47年11月15日、人事委員会が行なった県職員の給与に関する報告及び勧告に基づき、全給料表の改定、扶養手当、及び初任給調整手当の改善等所要の改正を行なうものであります。したがって、人事委員会といたしましては、別に異議ありません。
よって、本議案が県議会において御審議の上すみやかに可決されるよう希望するものであります。
○副議長(古堅実吉君)
これにて本日の議事日程は全部終わりました。
ここでおはかりいたします。
明12月15日及び16日は、議案研究のため休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(古堅実吉君)
御異議なしと認めます。
よって、明15日及び16日は休会することに決定いたしました。
なお、12月17日は、日曜日のため休会であります。
次会は、12月18日定刻より会議を開きます。
議事日程は、決定次第通知いたします。
本日は、これにて散会いたします。
午前10時19分散会
前発言
次発言
19720901000010