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平成11年(1999年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 2号 7月 2日
教育長(翁長良盛)
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新学習指導要領に関しまして伊波栄徳議員の御質問にお答えいたします。
和楽器の演奏の取り組みについてということでございます。
中学校の新学習指導要領の音楽では、「また、和楽器については、3学年間を通じて1種類以上の楽器を用いること。」と示されております。また、高等学校においてはいろいろな楽器の体験と奏法の工夫をするよう和楽器を含めて扱うこととなっております。
本県においては、多くの学校で学校行事や授業などを通して三線、太鼓など郷土の楽器になれ親しませるようにしているところであります。今後、新学習指導要領の実施に向けて郷土の楽器が体験できるように年間指導計画の中に位置づけ、指導を図ってまいりたいと考えております。
次に、和楽器の指導者の育成についてということにお答えいたします。 本県で和楽器を活用した郷土の伝統音楽の学習といたしましては、三線が中心になると考えられます。当面、現職の教諭を対象に教育センターなどにおいて郷土の楽器の基礎講座を開設し、基礎的、基本的なことが指導できるようにしていきたいと考えております。
また、教員養成課程を設置している県内の大学に対しましては、新学習指導要領に沿った指導をお願いしていきたいと考えております。
なお、琉球大学教育学部音楽教育専修コースでは、カリキュラムの中で三線や琴の授業が選択できるようになっております。
また、県立芸術大学の邦楽コースでは専門的に郷土の楽器が学べるようになっております。
教科書の研究についてという御質問にお答えいたします。
郷土の音楽教材につきましては、小中学校においては沖縄県教育音楽研究会編の「おきなわふるさとの歌」を、また高等学校においては沖縄県教育委員会編の「郷土の音楽」を活用しております。今後は、新学習指導要領に沿って和楽器の指導ができるよう副読本の作成に努めてまいりたいと考えております。
教員免許の特例または見直しも考えられるかという御質問にお答えいたします。
教育職員免許法に定める音楽の免許状取得につきましては、教科に関する専門科目及び教職に関する専門科目の単位履修をもって免許状の授与条件としており、新学習指導要領の実施に伴う教育職員免許法の改正はないものと理解しております。
指導者の確保についてという御質問にお答えいたします。
当面、教育センターなどにおいて郷土の楽器の基礎講座を開設し現職教諭の技能向上を図るとともに、教職員の中で琉球古典音楽を指導できる方を講師として活用し、さらに特別非常勤講師制度により民間人の任用も考えていきたいと思っております。
以上でございます。
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