平成23年(2011年) 第 6回 沖縄県議会(定例会)
第 2号 9月27日
浦崎 唯昭
 

 知事初め執行部の皆さん、御答弁大変ありがとうございました。この答弁をされたとおりしっかりと頑張ってもらいたいと思います。
 3点ばかり知事に質問をさせていただきます。
 先ほどの政治姿勢については、まさにあの大震災は知事からも千年に一度ということでしたけれども、この大震災を救わなくて我が国の将来はないというのは当然のことでございます。それは沖縄県も挙げて支援している、これはもう御承知のとおりでございます。
 その一方、基地問題を中心とする沖縄問題、それに対する国民の議論が全然ないということに非常に私は不快感を覚えるわけですね。それを何とかしなければ、この沖縄のすべての問題はなかなか解決できないとこのように思うので、政治姿勢の中で質問をさせていただきました。
 野田総理がさきの国会の所信表明で、「政治とは、相反する利害や価値観を調整しながら、粘り強く現実的な解決策を導き出す営みです。」ということを申されました。まさにそういう中で、「相反する利害」の中でこの相反の「反」は沖縄県の声だけにしかなっていない。その意味では、知事が全国的な声にしていく努力がこれは大変大事だろうと思っております。調査をしますと、「国と地方の協議の場に関する法律」というのもできまして、国にも直接訴えるようなこともできるようになって、それを私はさまざまな形でやるべきだと思います。自由民主党県連もきょう決議をしたわけでございますけれども、九州の県連のほうへ沖縄の基地問題について全国的に議論をしてくださいということで申し上げましたけれども、ぜひそうするための声が必要ではないのかなとこのように思って政治姿勢について聞きました。
 せんだって日曜日の「日曜討論」を聞いておりますと、前原誠司さんが沖縄県に行って丁寧に説明するというお話を申し上げましたら、石破茂政調会長がすかさず、沖縄県民ではないと、国民に丁寧に説明しなさいということを言っておられました。まさに私はそうだと思います。国民の中でどう議論していくかという中で、そのことに対する行為が少し沖縄県には弱いのではないのかなと、この辺をもっとしっかりと全国民に知っていただく。震災と同等に全国民に知っていただくと。それは先ほど知事が言ったように、戦後の沖縄に置かれた基地は平和と安定に尽くしてきたということは明らかでございますので、ぜひいま一度そういう意味での知事の決意、答弁をいただければとこのように思います。
 次に、観光コンベンションビューローの組織の強化についてでございます。
 業界から産業へ、あの前の老練な会長さんから若い会長にかわりました。まさにやる気満々でございます。知事も推薦され、立派に会長としてスタートをいたしております。そして先ほど答弁にもありましたように、組織を改善をし、これからの観光のリーディング産業として引っ張っていきたいということでございます。知事の公約は、1000万人の観光客を知事就任してから10年間で誘致をする。同時に、1兆円産業へ押し上げていきたいと、まさに沖縄県のリーディング産業でございます。このリーディング産業である観光の発展なくして沖縄の発展はないというのは、これはもうみんなが理解していただけるのではないでしょうか。そういう意味でこのビューローの先ほど定員のあり方、それから一括交付金も知事は注ぎ込んでいきたいということですけれども、そういう体制づくりのためにその新会長をしっかりと補佐してもらいたい。非常にやる気満々でこの間もお会いしましたが、議員連盟をつくって議員のみんなでぜひ私たちを支えてくれと、ビューローを引っ張ってくれというお話でした。私たちもその意気に感じて議員連盟もできるのではないのかなと思っているんですけれども、ビューローを支援
するためにいま一度、知事の御答弁をいただきます。
 次に、下水道維持管理負担金についてでありますけれども、取り下げを含め検討したいということでございますけれども、そのことにつきましては与党幹部に対する議案説明の中でも、今日を想定をされ、みんなが指摘をしてまいりました。そしてさきの議案説明会の中におきましても、拙速な議案説明はだめだということでお話を申し上げました。
 知事、そういう中でもう一つこの問題は一括交付金とも深くかかわっているんですね。市町村の了解なくして進めようとするということになりますと、知事が御承知のとおり、内閣府においてあの一括交付金を説明する中で城間町長さんから、この一括交付金はできるの、自由度を高めるのは賛成だけれども、しかしその分配、その他についてはまだ不安があるということで、知事も恐らく肝を冷やされたのではないのかと思いますけれども、まさにそういう意味で市町村の反対を押し切ってその批判が出ることに対して我々は不安を持つわけでございます。
 そういう意味で、知事、この議案提案は知事でございますので、この議案を取り下げる方向で検討するんではなくて、もう取り下げて、やり直しをしていくということの御答弁をいただきたいと思います。
 以上をもちまして私の代表質問を終わります。
 ありがとうございました。

 
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