平成 8年(1996年) 第 1回 沖縄県議会(臨時会)
第 1号 1月 5日
第 1号  1月 5日
 

議 事 の 概 要
平成8年1月5日(金曜日)
午前10時54分開会
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 特別委員辞任の件

日程追加 特別委員選任の件
日程追加 常任委員の所属変更の件
日程追加 特別委員選任の件
日程第3 会期の決定
日程第4 沖縄県の米軍基地に関する意見書
日程第5 沖縄県の米軍基地に関する要請決議
午前11時13分閉会
  
○議長(嘉数知賢君) ただいまより平成8年第1回沖縄県議会(臨時会)を開会いたします。
○議長(嘉数知賢君) これより本日の会議を開きます。
 日程に入ります前に申し上げます。
 昨日、仲松昌彦君が逝去されました。
 つきましては、仲松昌彦君の長逝に対しまして哀悼の意を表し、その御冥福を祈るため黙祷をささげたいと思います。
 全員御起立を願います。
    〔全員起立 黙祷〕
 黙祷を終わります。
 御着席を願います。
○議長(嘉数知賢君) 次に、報告いたします。
 本日、下地常政君外11人から、議員提出議案第1号沖縄県の米軍基地に関する意見書及び議員提出議案第2号沖縄県の米軍基地に関する要請決議の提出がありました。
 その他の諸報告については、お手元に配付の文書により御了承願います。
○議長(嘉数知賢君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 今期臨時会の会議録署名議員は、会議規則第114条の規定により
   10番 仲 里 利 信 君 及び
   16番 平 仲 善 幸 君
を指名いたします。
○議長(嘉数知賢君) 日程第2 特別委員辞任の件を議題といたします。
 昨日、崎浜秀三君から、都合により決算別委員を辞任したい旨の願い出がありました。
 お諮りいたします。
 崎浜秀三君の決算特別委員の辞任を許可することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、崎浜秀三君の決算特別委員の辞任を許可することに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 次に、お諮りいたします。
 ただいま崎浜秀三君の決算特別委員の辞任が許可されたことに伴い、その補欠委員を選任する必要があります。
 この際、特別委員選任の件を日程に追加し議題といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、この際、特別委員選任の件を日程に追加し議題とすることに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 特別委員選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 決算特別委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により上原賢一君を指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、決算特別委員に上原賢一君を選任することに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) この際、申し上げます。
 仲松昌彦君が逝去されたことにより常任委員の所属を変更する必要があります。
 よって、お諮りいたします。
 常任委員の所属変更の件を日程に追加し議題といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、常任委員の所属変更の件を日程に追加し議題とすることに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 常任委員の所属変更の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 委員会条例第5条第2項の規定により、土木委員の村山盛信君を総務企画委員に委員会の所属を変更いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、土木委員の村山盛信君を総務企画委員に委員会の所属を変更することに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) この際、申し上げます。
 先ほど申し上げました理由により、新石垣空港対策特別委員会及び決算特別委員会に欠員が生じておりますので、それぞれその補欠委員を選任する必要があります。
 よって、お諮りいたします。
 特別委員選任の件を日程に追加し議題といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、特別委員選任の件を日程に追加し議題とすることに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 特別委員選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 委員会条例第5条第1項の規定により新石垣空港対策特別委員に上原賢一君を、決算特別委員に翁長雄志君を指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、新石垣空港対策特別委員に上原賢一君を、決算特別委員に翁長雄志君を選任することに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 日程第3 会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期臨時会の会期は、本1月5日の1日といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、会期は、本1月5日の1日と決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) この際、日程第4 議員提出議案第1号 沖縄県の米軍基地に関する意見書及び日程第5 議員提出議案第2号 沖縄県の米軍基地に関する要請決議を一括議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を求めます。
 下地常政君。
   〔下地常政君登壇〕
○下地常政君 最初に、哀悼の言葉を申し上げることをお許しいただきたいと思います。
 議席32番にきょう座っているはずの仲松昌彦さんのお姿は見せておりません。私たちはもう仲松さんのお姿を再び見ることはできないのであります。
 限りある人の命とはいえ、余りにも早過ぎた仲松さんの御逝去を心から悼み、同氏が県議会活動に一生懸命取り組んでこられた姿を想起し、心からみたまの御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 休憩願います。
○議長(嘉数知賢君) 休憩いたします。
   午前11時1分休憩
   午前11時2分再開
○議長(嘉数知賢君) 再開いたします。
○下地常政君 ただいま議題となりました議員提出議案第1号及び第2号について、提出者を代表し提案理由を御説明申し上げます。
 沖縄が復帰の際、政府は本土並みを約束しました。しかしながら、復帰23年を経過した今なお基地の整理縮小は一向に進んでおりません。
 ことしは、太平洋戦争・沖縄戦終結50周年に当たっております。この節目の年に当たって沖縄の米軍基地の整理縮小を求める県民の意向は極めて強く、この基地問題を解決することは県政の最重要課題であります。
 本県は、復帰23年を経過した今なお、県土面積の約11%が米軍基地に占有されております。
 しかも日本全土のわずか0.6%にすぎない県土面積に我が国の米軍専用施設の75%が集中している状況にあります。これらの米軍基地の多くは県民の合意もなく米軍の軍事力により強制的に構築されたものであります。
 これらの基地は、県下53市町村のうち25市町村にわたって点在し、基地の多くが人口や産業の集積する中部地区に集中しており、地域市町村の都市計画や道路網の整備、産業用地の確保など市町村の振興開発を進める上で大きな障害となっております。
 また基地の存在は、嘉手納や普天間飛行場に見られる航空機エンジン調整や離着陸等日常的に発生する航空機騒音を初め、演習に伴う住宅地域や学校上空での低空飛行による騒音、県道104号線越え実弾射撃演習による山火事、赤土流出による環境破壊、パラシュート降下訓練による民間地域への落下、航空機等の墜落事故など県民に大きな不安を与えると同時に県民生活に大きな支障を来しております。
 その他、米軍人軍属による事件・事故が復帰後今日まで約4700件余り、そのうち殺人、強盗、婦女暴行等の凶悪事件が509件も発生し、今なお発生し続ける状況に県民はいら立ちを覚え、米軍基地そのものに強い憤りを感じております。
 特に、昨年9月4日に発生した3人の米軍人による女子小学生暴行事件は県内外に大きな衝撃と不安を与え、昨年10月21日の県民総決起大会には両先島を含め9万1000人もの県民が結集し、戦後50年にわたる米軍犯罪、基地被害に対する県民の怒りが爆発しました。
 このような米軍基地問題の具体的解決を促進するため前西銘知事、現大田知事が延べ6回にわたり訪米し、米国政府や連邦議会等に対し沖縄の米軍基地の実情を訴え、基地問題の早期解決を強く要請してきておりますが、日米両政府は現日米安保体制を堅持する姿勢が強く、問題解決に至っていない状況にあります。
 しかしながら、東西冷戦構造の崩壊後、平和の配当を求める県民の声は強く、米国の前方基地システムとしての我が国、ひいては沖縄への基地配備も冷戦でのそれと全く同等同質である必要があるのか、根本的な見直しの上で新たに配備し直されるべきではないかという県民の主張もあります。
 ともあれ、いかに強大な基地といえどもその地域住民の怒りと拒否の中では円滑に基地を維持運営していくことは困難であります。
 よって、本県議会は、基地そのものが県民生活を脅かし、地域の振興開発の上で大きな障害要因となっている米軍基地を日米両国政府に対し、安全保障のあり方を根底から見直し、思い切った沖縄の米軍基地の整理縮小を要講するため本議案を提出した次第であります。
 意見書を朗読いたします。
   〔沖縄県の米軍基地に関する意見書朗読〕
 次に、要請決議につきましては、内容が意見書と同じでありますので、案文の朗読は省略いたしましてあて先だけを申し上げます。
   〔沖縄県の米軍基地に関する要請決議のあて先朗読〕
 以上で提案理由の説明は終わりますが、慎重に御審議の上、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(嘉数知賢君) これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。
 質疑はありませんか。
   〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 この際、お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第1号及び第2号については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、両案については委員会の付託を省略することに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) これより議員提出議案第1号沖縄県の米軍基地に関する意見書及び議員提出議案第2号沖縄県の米軍基地に関する要講決議の2件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 ただいまの議案2件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、議員提出議案第1号及び第2号は、原案のとおり可決されました。
○議長(嘉数知賢君) この際、申し上げます。
 ただいま可決されました議員提出議案第2号にっいては、その趣旨を要請するため議長及び議員13人から成る要請団を米国に派遣することが議会運営委員会において合意されております。
 よって、お諮りいたします。
 議員提出議案第2号の趣旨を要請するため議長及び議員13人を米国に派遣することとし、その期間及び人選については議長に一任することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 今期臨時会の議会活動状況は、後ほど文書をもって報告いたします。
 以上をもって本日の会議を閉じます。
 これをもって平成8年第1回沖縄県議会(臨時会)を閉会いたします。
   午前11時13分閉会

 
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