昭和59年(1984年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 1号 6月28日
第 1号  6月28日
 

議 事 の 概 要
       昭和59年6月28日(木曜日)
         午前10時1分開議
日程第 1 議長の選挙
日程第 2 副議長の選挙
日程第 3 議席の指定
日程第 4 会議録署名議員の指名
日程第 5 会期の決定
日程第 6 沖縄県議会委員会条例の一部を改正する条例
日程第 7 常任委員の選任
日程第 8 特別委員会設置の件(米軍基地関係特別委員会)
日程第 9 特別委員会設置の件(国民体育大会対策特別委員会)
日程第10 特別委員会設置の件(交通・エネルギー対策特別委員会)
日程第11 那覇空港の自衛隊との共同使用をやめ、民間専用化に関する意見書
日程第12 乙第1号議案から乙第10号議案まで(知事説明)
         午後0時44分散会

○事務局長(真喜屋実顕君) 事務局長の真喜屋実顕でございます。よろしくお願いいたします。
 この際、私から臨時議長の御紹介を申し上げます。
 一般選挙後最初の議会でありますので、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第107条の規定により年長議員が臨時に議長の職務を行うことになっております。
 出席議員中、大田昌知議員が年長者であります。
 大田昌知議員、議長席にお着き願います。
   〔臨時議長 大田昌知君議長席に着く〕
○臨時議長(大田昌知君) ただいま紹介されました大田昌知であります。
 地方自治法第107条の規定により、臨時に議長の職務を行います。何とぞよろしくお願い申し上げます。
○臨時議長(大田昌知君) ただいまより昭和59年第4回沖縄県議会(定例会)を開会いたします。
○臨時議長(大田昌知君) これより本日の会議を開きます。
 この際、議事の進行上、仮議席を指定いたします。
 仮議席は、ただいま御着席の議席と指定いたします。
○臨時議長(大田昌知君) 日程第1 議長の選挙を行います。
 選挙は投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕
○臨時議長(大田昌知君) ただいまの出席議員数は、47人であります。
 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
   2番 仲 松 昌 彦 君 及び
   9番 石 川    修 君
を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
   〔投票用紙配付〕
○臨時議長(大田昌知君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○臨時議長(大田昌知君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
   〔投票箱点検〕
○臨時議長(大田昌知君) 異状なしと認めます。
 これより投票に移ります。
 職員の点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
   〔氏名点呼〕
   〔投   票〕
○臨時議長(大田昌知君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○臨時議長(大田昌知君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 開票を行います。
 仲松昌彦君及び石川修君、立ち会いを願います。
   〔開     票〕
   〔立会人点検〕
○臨時議長(大田昌知君) 選挙の結果を報告いたします。
 投票総数  47票
  有効投票 47票
  無効投票 なし
 有効投票中
  志村   恵君 26票
  瑞慶覧長方君 21票
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は、12票であります。
 よって、志村恵君が議長に当選されました。(拍手)
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕
○臨時議長(大田昌知君) ただいま議長に当選されました志村恵君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
○臨時議長(大田昌知君) 志村 恵君。
   〔議長 志村 恵君登壇〕
○議長(志村 恵君) ただいま議員各位の御推挙によりまして、議長の要職につくことになりました。まことに身に余る光栄に存じますとともに、責任の重大さを痛感している次第でございます。
 私は、選任を受けました以上、議員各位の御協力を得て至誠をもって事に当たり、法規、先例を尊重し、議会の公正かつ円滑なる運営に最善の努力をいたす所存でございます。
 私どもは、これから4年間、県政に携わっていくことになりますが、この期間は、県政の最重要課題であります第2次沖縄振興開発計画の目標達成の可否が判定し得る時期に当たり、その他にも昭和62年の海邦国体の開催、中城湾港や沖縄自動車道の早期建設など、議会が執行部ともども全力を挙げて取っ組んでいかなければならない幾多の事業が山積をいたしております。このような重要な時期に当たり、県民の負託にこたえ、県民福祉の増進を図り、議会に課された責務を遂行するためには、議会がその機能を十分に発揮し、円満に運営されることが肝要であると存じます。
 私は、非力ではございますが、議会の公正かつ円滑なる運営に力を尽くすとともに、議会が言論の府として県民の期待にこたえられるよう誠意をもって議長の職務に当たる所存でございます。
 ここに議長に就任するに当たり、所感の一端を申し述べ、議員各位の御協力と御鞭撻をお願い申し上げ、ごあいさつといたします。
○臨時議長(大田昌知君) 志村議長、議長席にお着き願います。
 休憩いたします。
   〔議長 志村 恵君議長席に着く〕
   午前10時25分休憩
   午前10時26分再開
○議長(志村 恵君) 再開いたします。
 日程第2 副議長の選挙を行います。
 選挙は投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕
○議長(志村 恵君) ただいまの出席議員数は、47人であります。
 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
   2番 仲 松 昌 彦 君 及び
   9番 石 川   修 君
を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
   〔投票用紙配付〕
○議長(志村 恵君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
   〔投票箱点検〕
○議長(志村 恵君) 異状なしと認めます。
 これより投票に移ります。
 職員の点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
   〔氏名点呼〕
   〔投   票〕
○議長(志村 恵君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村恵君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 開票を行います。
 仲松昌彦君及び石川修君、立ち会いを願います。
   〔開    票〕
   〔立会人点検〕
○議長(志村 恵君) 選挙の結果を報告いたします。
 投票総数  47票
  有効投票 47票
  無効投票 なし
 有効投票中
  砂川武雄君 26票
  崎浜盛永君 21票
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は、12票であります。
 よって、砂川武雄君が副議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕
○議長(志村 恵君) ただいま副議長に当選されました砂川武雄君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
○議長(志村 恵君) 砂川武雄君。
   〔副議長 砂川武雄君登壇〕
○副議長(砂川武雄君) 115万人余の県民の皆様方から御信託を受けられて御当選なさいました47人の県議会の議員の皆様方の御推挙を得まして副議長に当選することができましたことは、私の最も光栄でございます。
 浅学非才、微力ではありますけれども、一生懸命頑張りたいと思います。幸い、人格、識見、経験とも豊かな志村恵議長のもと、副議長として働くことは無上の光栄でもあります。一生懸命議長の補佐をいたしたいと思いますので、皆様方のお力添えを賜りたいと思います。まことにありがとうございました。(拍手) 
○議長(志村 恵君) 日程第3 議席の指定を行います。
 議席は、会議規則第4条第1項の規定により、ただいま御着席の仮議席のとおり指定いたします。
○議長(志村 恵君) 日程第4 会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第114条の規定により
   1番 嘉 数 昇 明 君 及び
   3番 平 良 清 安 君
を指名いたします。
〇議長(志村 恵君) 日程第5 会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会の会期は、本日から7月13日までの16日間といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、会期は、本日から7月13日までの16日間と決定いたしました。
○議長(志村 恵君) この際、諸般の報告をいたします。
 本日、知事から、お手元に配付いたしました議案10件並びに昭和58年度沖縄県繰越計算書、昭和59年4月30日現在の昭和59年度一般会計予算執行状況報告書及び繰越予算執行状況報告書の提出がありました。
 また本日、小橋川朝蔵君外9人から、議員提出議案第1号沖縄県議会委員会条例の一部を改正する条例及び平良哲君外9人から、議員提出議案第2号那覇空港の自衛隊との共同使用をやめ、民間空港専用化に関する意見書の提出がありました。
 次に、これまでに受理いたしました陳情31件は、お手元に配付の陳情文書表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたしました。
 その他の諸報告については、お手元に配付の文書により御了承願います。
○議長(志村 恵君) 日程第6 議員提出議案第1号 沖縄県議会委員会条例の一部を改正する条例を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を求めます。
 小橋川朝蔵君。
   〔小橋川朝蔵君登壇〕
○小橋川朝蔵君 ただいま議題となりました議員提出議案第1号沖縄県議会委員会条例の一部を改正する条例について、提出者を代表して提案理由を申し上げます。
 昭和55年の国勢調査の結果、本県議会の議員定数が46人から47人に1人増員となり、今回の選挙から施行されました。この議員定数の増加に伴い、一部常任委員会の委員の定数を改める必要がありますので、本案を提出した次第であります。
 本案は、4つの常任委員会のうち、経済労働委員会の委員定数を11人から12人に1人増員するものであります。
 同委員会は、農林水産部門、商工部門、労働部門、観光部門等第1次産業から第3次産業までの各部門を所管しており、同委員会の委員定数を増員することにより同委員会への各派からの参加が容易になることや、委員会の審査をより効率的に行うことができるものと考えまして同委員会の委員定数を増員することといたしました。
 なお、本件につきましては、各派代表者会において慎重に検討し意見の一致を得ておりますことを申し添えておきます。
 以上、提案理由を申し上げましたが、よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
○議長(志村 恵君) これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。
 質疑はありませんか。
   〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 この際、お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第1号については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、本案については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) これより議員提出議案第1号沖縄県議会委員会条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、本案は、原案のとおり可決されました。
 休憩いたします。
   午前10時53分休憩
   午前11時18分再開
○議長(志村 恵君) 再開いたします。
 日程第7 常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の常任委員一覧表のとおり指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、常任委員は、お手元に配付の常任委員一覧表のとおり選任することに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) 日程第8 特別委員会設置の件を議題といたします。
 本件につきましては、6月18日の各派代表者会において、軍使用土地、基地公害、演習など米軍基地関係諸問題の調査及び対策の樹立を付議するため特別委員会を設置することとし、その名称を米軍基地関係特別委員会とし、11人の委員をもって構成するとの意見の一致を見ております。
 よって、お諮りいたします。
 軍使用土地、基地公害、演習など米軍基地関係諸問題の調査及び対策の樹立を付議するため、11人の委員をもって構成する米軍基地関係特別委員会を設置することにいたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定されました。
○議長(志村 恵君) 次に、お諮りいたします。
 ただいま設置されました米軍基地関係特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、米軍基地関係特別委員会の委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) 日程第9 特別委員会設置の件を議題といたします。
 本件につきましては、6月18日の各派代表者会において、第42回国民体育大会に関する諸問題の調査及び対策の樹立を付議するため特別委員会を設置することとし、その名称を国民体育大会対策特別委員会とし、11人の委員をもって構成するとの意見の一致を見ております。
 よって、お諮りいたします。
 第42回国民体育大会に関する諸問題の調査及び対策の樹立を付議するため、11人の委員をもって構成する国民体育大会対策特別委員会を設置することといたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定されました。
○議長(志村 恵君) 次に、お諮りいたします。
 ただいま設置されました国民体育大会対策特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、国民体育大会対策特別委員会の委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) 日程第10 特別委員会設置の件を議題といたします。
 本件につきましては、6月18日の各派代表者会において、交通体系の確立、電気の安定的かつ適正な供給の確保及びエネルギー開発に関する諸問題の調査及び対策の樹立を付議するため特別委員会を設置することとし、その名称を交通・エネルギー対策特別委員会とし、11人の委員をもって構成するとの意見の一致を見ております。
 よって、お諮りいたします。
 交通体系の確立、電気の安定的かつ適正な供給の確保及びエネルギー開発に関する諸問題の調査及び対策の樹立を付議するため、11人の委員をもって構成する交通・エネルギー対策特別委員会を設置することにいたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定されました。
○議長(志村 恵君) 次に、お諮りいたします。
 ただいま設置されました交通・エネルギー対策特別委員会の委員の選任につぎましては、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、交通・エネルギー対策特別委員会の委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) 休憩いたします。
   午前11時23分休憩
   午後0時24分再開
○議長(志村 恵君) 再開いたします。
 次の日程に入ります前に報告いたします。
 説明員として出席を求めた副知事古謝得善君及び技監宮原克典君は、別用務のため本日の会議に出席できない旨の届け出がありました。
 次に、各常任委員長及び特別委員長から、次のとおり委員長及び副委員長を互選したとの報告がありました。
 総務企画委員長   儀間  光男君
 同   副委員長   仲松  昌彦君
 経済労働委員長   外間  盛善君
 同   副委員長   瑞慶山 良昌君
 文教厚生委員長   伊良皆 高吉君
 同   副委員長   渡名喜 藤子君
 土 木 委 員 長   伊集  盛元君
 同   副委員長   我那覇 祥義君
 米軍基地関係特
 別委員長      嘉数  知賢君
 同  副委員長   嘉数  昇明君
 国民体育大会対 
 策特別委員長    照屋  忠英君
 同  副委員長   桑江  良逢君
 交通・エネルギ
 ー対策特別委員   城間  勇吉君
 長
 同  副委員長   下地  常政君
 以上であります。
○議長(志村 憲君) この際、あわせて報告いたします。
 各派から推薦のありました議会運営委員については、議会運営委員会規程第4条第2項の規定に基づき
 金城  重正君    西田健次郎君
 儀間  光男君    伊集  盛元君
 外間  盛善君    照屋政太郎君
 島袋  宗康君    瑞慶覧長方君
 岸本忠三郎君   上原亀一郎君
 赤嶺  幸信君及び 渡名喜藤子君
を指名いたしました。
 以上であります。
○議長(志村 恵君) 日程第11 議員提出議案第2号 那覇空港の自衛隊との共同使用をやめ、民間空港専用化に関する意見書を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を求めます。
 平良 哲君。
    〔平良 哲君登壇〕
○平良 哲君 ただいま議題となりました議員提出議案第2号について、提出者を代表しまして提案理由を申し上げます。
 去る6月21日、南西航空混成団第83航空隊所属のT33Aジェット練習機が、那覇空港の滑走路北側においてオーバーランして消波ブロックに激突炎上する事故が発生し、県民に大きな不安と衝撃を与えました。
 昨年の6月にも、同空港において陸上自衛隊第1混成団第101飛行隊所属のヘリコプターが訓練中に墜落炎上し、わずか1年の間に相次いで事故が発生したことはまことに遺憾のきわみであります。
 那覇空港において米軍用機及び自衛隊機による事故が幾度となく発生し、民間航空機の安全が脅かされている状況にあり、同空港の民間専用化が早急に実現されるよう要請する必要があります。
 以下、意見書を朗読して提案理由にかえさせていただきます。
    〔那覇空港の自衛隊との共同使用をやめ、民間空港専用化に関する意見書朗読〕
 以上で提案理由の説明を終わりますが、慎重御審議の上よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
 なお、同議案につきましては、その趣旨を関係要路に要請するため議会代表を派遺する必要があるとの意見の一致を見ておりますので、議長においてしかるべく取り計らっていただきますようお願いいたします。
○議長(志村 恵君) これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。
 質疑はありませんか。
    〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 この際、お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第2号については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、本案については委員会の付託を省略することに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) これより議員提出議案第2号那覇空港の自衛隊との共同使用をやめ、民間空港専用化に関する意見書を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、本案は、原案のとおり可決されました。
○議長(志村 恵君) ただいま可決されました議員提出議案第2号については、提案理由説明の際提出者から、その趣旨を関係要路に要請するため議員を派遣してもらいたいとの要望がありました。
 よって、お諮りいたします。
 議員提出議案第2号の趣旨を関係要路に要請するため議員5人を派遣することとし、その期間及び人選については議長に一任することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
○議長(志村 恵君) 日程第12 乙第1号議案から乙第10号議案までを議題といたします。
 知事から提案理由の説明を求めます。
 西銘知事。
    〔知事 西銘順治君登壇〕
○知事(西銘順治君) 昭和59年第4回沖縄県議会の開会に当たり、提出いたしました議案の説明に先立ちまして一言ごあいさつ申し上げます。
 本日、議員各位を新たにお迎えいたしましてごあいさつ申し上げる機会を得ましたことは、私の最も光栄に存ずるところでございます。
 先般の沖縄県議会議員選挙におきまして、県民多数の支持を得られ、めでたく当選の栄をかち得られました議員各位に対し、心からお喜び申し上げます。
 私は、第2次沖縄振興開発計画に基づき、「平和で明るい活力ある県づくり」を基本理念として、地域特性を積極的に生かしつつ、引き続き各面にわたる本土との格差の是正を図り、自立的発展の基礎条件を整備し、新しい生活像を目指して最善の努力をしているところであります。特に本年度は計画の3年次に当たり、基盤づくり、人づくり及び地域づくりを基本政策課題として施策の一層の展開を図るべき重要な時期にあり、新議会並びに県政に寄せる県民の期待と関心はまことに大きなものがあると言わなければなりません。このような115万県民の要請にこたえ、県政に課された使命を実現するため県民の英知と活力を結集し、今後なお一層の努力を傾注しなければならないと考えております。そのためにも、議員各位の県政運営に対する特段の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。
 では、提出いたしました議案についてその概要及び提案の理由を御説明申し上げます。
 今回提出いたしました議案は、乙第1号議案から乙第10号議案までの10件で、その内訳を申し上げますと条例議案7件、議決議案3件となっております。
 まず、条例議案について御説明申し上げます。
 乙第1号議案沖縄県職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例は、国家公務員等の旅費に関する法律が一部改正され、国家公務員の外国旅行における日当、宿泊料及び食卓料の定額が改正されたことに伴い、国に準じて額の改正をするものであります。乙第2号議案沖縄県立社会福祉研修所の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は、同研修所の住居表示が変更されたことにより地番を改正するものであります。乙第3号議案沖縄県興行場の基準等に関する条例は、興行場法の改正に伴い、沖縄県興行場基準条例を廃止し、新たに構造設備の基準等を規定した条例を制定するものであります。乙第4号議案沖縄県へい獣処理場等の基準等に関する条例は、へい獣処理場等に関する法律の改正に伴い、施設の設置許可、構造設備の基準、区域の指定基準、許可が必要な動物の数、手数料等の規定を定める条例を制定するものであります。乙第5号議案沖縄県飼料検定条例の一部を改正する条例は、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律が改正されたことに伴い、手数料を定めた別表を改正するものであります。乙第6号議案沖縄県伝統工芸産業後継者育成資金貸与条例は、将来伝統工芸産業に従事しようとする者に対し研修資金を貸与することにより、当該産業の後継者の円滑な確保育成に資することを目的として条例を制定するものであります。乙第7号議案沖縄県立高等学校等の設置に関する条例の一部を改正する条例は、沖縄県立北城ろう学校の廃止及び沖縄県立沖縄ろう学校の移転に伴い、所要の改正をするものであります。
 次に、議決議案について御説明申し上げます。
 乙第8号議案及び乙第9号議案「工事請負契約について」は、いずれも於茂登トンネル新設工事に係るもので、工事請負契約の締結に当たり、その工事費が3億円以上となるため、「議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例」第1条の規定により議会の議決を求めるものであります。乙第10号議案「土地の取得について」は、県営かんがい排水事業を進める上でダム敷地の用地を取得する必要があり、その取得価格が7000万円以上、取得面積が2万平方メートル以上となるため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものであります。
 以上、今回提出いたしました議案についてその概要及び提案の理由を御説明申し上げましたが、何とぞ慎重なる御審議の上議決を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(志村 恵君) 知事の提案理由の説明は終わりました。
 休憩いたします。
   午後0時40分休憩
   午後0時43分再開
○議長(志村 恵君) 再開いたします。
 この際、お諮りいたします。
 議案研究のため、明6月29目から7月4日までの6日間休会といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(志村 恵君) 御異議なしと認めます。
 よって、明6月29日から7月4日までの6日間休会とすることに決定いたしました。
○議長(志村 恵君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 次会は、7月5日定刻より会議を開きます。
 議事日程は、追って通知いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
   午後0時44分散会

 
19840401000010