平成22年(2010年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 6月29日
新垣 清涼
 

 こんにちは。
 社大・結の会、新垣清涼、一般質問を行います。
 あと少しですので、おつき合いよろしくお願いします。
 まず最初に、知事の政治姿勢についてお伺いします。
 鳩山前総理は、普天間基地の移設は国外、「最低でも県外」と県民に約束をしながら、アメリカの圧力と官僚たちの反撃に負け辺野古への移設に戻ってしまいました。なぜ国外・県外移設がだめで、だれとどのような交渉をしたのかなど、県民に対し説明もないまま無責任にも総理大臣をやめてしまいました。総理大臣をやめればその責任が問われないのでしょうか。許されないことです。「最低でも県外」と言ったのだから、最後まで問題解決に取り組むべきであり、そうでなければ移設先を決め切れないから総理をやめますと言ってやめるべきだったんだと思います。今回の場合、総理をやめるだけではなく衆議院議員もやめるべきだと私は思います。その責任はやめたからといって決して消えるわけではありません。
 元名護市長の比嘉市長もそうでした。名護市民や県民の願いを裏切る名護市への移設受け入れを表明し市長をやめました。市民に対する裏切り行為をしたのです。このようなやり方を私たちは決して許すことなく、いつまでも忘れないし、また消えることもないでしょう。
 そこで伺います。
 鳩山前政権は、普天間基地の移設は「最低でも県外」の公約が守れず、県民の期待を裏切る県内移設に戻りました。知事の見解を伺います。
 菅新総理は、鳩山前政権が決めたことを踏襲するのだから、自分には責任がないかのごとく県民への基地負担を押しつけ続けようとしています。御自身が副総理を務めていたときに内閣の一員として署名もしたはずです。同罪だと思います。
 そこで伺います。
 菅政権は、県民の願いを裏切った鳩山前政権の施策を踏襲するとのことです。知事は、菅総理と2度お会いになっていると思いますが、会見で何を求められ、そしてどのような約束が交わされたのか伺います。
 9万人余の県民が集まり、大会が終わってもなお会場に向かう車で58号は渋滞をしていた県民大会。大会に参加できない人は黄色のカラーでその意思を示す、そんな取り組みがありました。
 4・25県民大会の県民の願いを実現するために、知事として今後どのような取り組みをなさるのか伺います。
 次に、基地問題についてです。
 米軍基地普天間飛行場について。
 知事は、3年をめどに普天間基地の危険性除去に取り組むと約束されました。普天間基地の危険性は取り除かれることなくさらに高まるばかりです。一体いつになったら私たち宜野湾市民は静かな日々、安全で安心した生活ができるのでしょうか。昨夜も10時20分ごろヘリが飛び、そして11時近くまでそのヘリの音が鳴り響いておりました。
 そこで伺います。
 知事公約である3年めどの危険性の除去について、具体的にどのような取り組みをされたか伺います。
 イ、普天間基地の現状について知事の認識を伺います。
 ウ、自公政権から民主党連立政権にかわった今日までの政府方針について、知事の御見解を伺います。
 去る4月7日に米軍基地関係特別委員会で、「米軍車両によるひき逃げ事件に関する意見書」及び「抗議決議」の要請行動の日でありますが、在日米軍沖縄調整事務所長のケビン・R・ビショップ大佐は、県民人口に対する軍人・軍属の割合から事件・事故の割合などを示し、大したことではないと言っているのではないと断りながら、ゼロにすることは難しいとか、抗議決議に書いてある要請事項は既に行われているものであると発言して、皆さんがやっているのは無駄なことではないかというような態度に私は受け取りました。
 そこで伺います。
 軍人・軍属の事件・事故の発生状況について、この状況についてはビショップ大佐も、最近ふえているという発言をされておりましたので、また資料もいただきましたからよろしいんですが、その在日米軍沖縄調整事務所長ケビン・R・ビショップ大佐の発言について伺います。どういうふうにお感じになっているのか。
 次に、平成21年10月に沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会から、「基地から派生する諸問題の解決促進に関する要請」がなされ、政府から回答が来ていると思います。そのことについて知事の御見解と今後の取り組みを伺います。
 3番目に、観光行政についてであります。
 今年度の観光入域客数の目標は何人でしょうか。その経済効果の予測はどうなっていますか。目標達成のためにどのような取り組みがなされていますか。国内向けあるいは外国向けの取り組みがありましたら示してください。
 次に、沖縄観光の魅力を高める取り組みについて伺います。
 県が取り組んでいらっしゃること、そしてまた県民が努力をすることなど、そういう分けての項目がありましたらお示しいただきたいと思います。
 次に、国際線ターミナル施設及び観光案内などの施設の充実整備について伺います。
 観光案内や宿泊施設、飲食店における多国言語による食文化の紹介などソフト面の充実が求められていると思いますが、そういった取り組みはどうなっていますか。
 亜熱帯地域の沖縄はよく草木が伸びます。観光立県として道路沿いの雑草はとても気になります。去る20日の日曜日には、私たち地域で草刈り作業をしたのですが、両側のバス停を中心として前後100メートルぐらいしかできませんでした。
 そこで、県として、道路沿いの清掃(雑草の処理)についてどのような方針で取り組まれているのか、お示しいただきたいと思います。
 次に、4番目に、環境行政について伺います。
 生物多様性条約締約国会議について伺います。
 本年10月、名古屋市で同条約第10回締約国会議が開催されるようですが、どのような会議なのでしょうか。
 そして、その会議の趣旨に沿った県の取り組みについて伺います。
 次に、泡瀬沖合埋立事業を現行計画で実施した場合、県内の貴重度別による何種類の生物に影響が出てくるのかお示しいただきたいと思います。
 (3)番目、東村の「ノグチゲラ保護条例」についてでありますが、村は条例制定をされたようです。県はどのようなかかわりをされたのか。これからまたどういう支援をされるのかお伺いします。
 (4)番目に、サンゴの保護育成についてでありますが、「海―その望ましい未来」は沖縄海洋博のテーマでした。国内では沖縄県周辺海域がサンゴ礁の宝庫だと思います。近年、異常気象などの影響でサンゴの白化現象が起こり、それについても研究がなされているようですが、サンゴ礁を守り育てるために国あるいは県はどのような取り組みをしていますか。
 イ、宜野湾市の西海岸地区にサンゴ礁園の研究計画(案)が民間団体から何度か出されていると思いますが、その概要と県の対応を伺います。
 ウ、サンゴ礁を守るための今後の課題と取り組みを伺います。
 次に、労働行政についてでありますが、知事公約である失業率の改善が目標になかなか達しておりません。原因は何でしょうか。「みんなでグッジョブ運動」という取り組みをされているようですが、そのイベントだけで終わってしまっているのではないか気になっております。
 次に、県と沖縄県信用保証協会との関係についてでありますが、今回、副知事をおやめになった方が理事長になられるとのことです。人事権は県にあるんでしょうか、お尋ねをいたします。
 あとの項目については取り下げます。
 答弁によってまた再質問をさせていただきます。

 
20100205070020