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平成20年(2008年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 12月 9日
山内 末子
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こんばんは。
一般質問2日目もいよいよ最後になりました。執行部の皆様、そして議員の皆様もお疲れかと思います。私も化粧もとれかかって、大変見苦しくなっておりますけれども、もう我慢をしてあとしばらくですので、おつき合いのほどをよろしくお願いいたします。(「頑張って」と呼ぶ者あり) はい、頑張ります。
それでは1点目、基地問題について伺います。
2000年沖縄サミットでの、まずアメリカのクリントン大統領が平和の礎で行った演説の一部を抜粋いたします。
沖縄は重要で死活的な役割を果たしてきました。沖縄の人々は望まなかった、基地を背負うという役割を果たしています。我々は、この島に残した足跡を軽減していくための努力を続けていきます。よき隣人としての責任を果たします。責任を果たさないことは許されません。我々が一緒にできることは、平和と繁栄の利益を沖縄にもたらすことであります。世界の人たちに沖縄が戦地であっただけでなく、万国津梁の土地であり、国家間のかけ橋であることを知ってほしいと思います。500年ほど前、尚家が琉球王国を統治し、栄えた時代にこの土地はアジアの交流や貿易の交差点としての役割を果たしてきました。これからの情報化の時代である21世紀には、沖縄が日本と世界の玄関口の役割を果たすと信じていますという演説を、流れ落ちる汗をぬぐおうともせず続けていた歴史的なクリントン大統領のその汗に、基地問題の解決の一縷の望みを託して多くの皆さんがその思いを感じたのではないでしょうか。
その後のブッシュ政権により、解決どころか沖縄は軍事戦略としての玄関口としての役割が強化されようとしています。中国を初め、東アジア情勢の変化の中、米軍の軍事体制の一翼に沖縄が組み込まれていく。このような状況に沖縄県がどう対応していくのか、その姿勢を県民が注目をしています。
そこで伺います。
1点目に、11月13日から19日までの間、沖縄沖で原子力空母ジョージ・ワシントンが参加をした日米共同訓練が開催されました。ホワイト・ビーチへは、きのうで39回、2年連続寄港回数を更新しており、事実上の原潜基地としての機能強化と言わざるを得ません。その訓練内容とホワイト・ビーチを含む県内基地との関係をお聞かせください。
2点目に、米軍人の基地外居住者の人数が1万8804人という報告がありました。基地内兵舎施設数、家族住宅数とその入居者数、入居率と今後の建設計画をお聞かせください。
教育問題について伺います。
教育振興基本計画が策定され、初めての文部科学省の概算要求が発表されています。来年度からの新学習指導要領の移行措置も踏まえ、学力向上対策等国の施策に呼応しながら、有効活用した予算の組み立てが大事だと考えます。
そこで伺います。
(1)点目の公立校教員の新ポストの件ですが、新たな組織を確立していくときに、その目的が子供たちの指導にしっかりとつながっていくのか、子供の利益につながっていくのかが肝心だと考えます。これまでの答弁の中で、詳細については今検討中だということですので、導入には十分な検討を要望をいたしまして答弁は要りません。
(2)点目の教員の年齢構成の均等化は、充実した教育環境の整備に不可欠です。教育現場では、精神のノウハウの伝統が隠れたカリキュラムとして日常的な教員間の交流の中で受け継がれていく、そう言われております。バランスのとれた教員の年齢構成が求められています。
そこで、ア、本県の各小学校、中学校、高校の年代別数をお聞かせください。
イ、今後の採用計画はその構成を勘案せねばならないと考えますが、その方向性をお聞かせください。
(3)点目については割愛をいたします。
3点目に、医療、保健、福祉行政について伺います。
(1)、新型ウイルスについてですが、これまでの質問でおおむね理解をいたしました。感染防止や予防策、応急措置、あらゆる対策を講じているようですが、1点だけ、企業との協力体制についてどうなっているのかお聞かせください。
(2)点目の乳幼児健診について伺います。心身の発達状況の把握に必要な健診の取り組みについてです。
ア、母子保健法で定められています1歳6カ月児健診、3歳児健診の県内での受診率とその成果をお聞かせください。
イ、「軽度発達障害」の可能性がある児童生徒は全国で6.3%に上っています。きのうも早期発見・早期治療が大事だとありました。その早期発見に5歳児健診の効果が上げられ、鳥取県では先駆的な取り組みが行われています。県の実施計画をお聞かせください。
4、スペシャルオリンピックスの支援についてです。
パラリンピックの県勢の活躍が記憶に新しいところです。
スペシャルオリンピックスとは、故ケネディ大統領の妹、ユニス・ケネディ・シュライバー夫人が、知的発達障害があってもスポーツを心から楽しむチャンスが与えられるべきだという信念のもとに始められました。知的障害のある人々に、オリンピックに準じたさまざまなスポーツを通して、社会参加を促す活動をしています。県内でも、「スペシャルオリンピックス日本・沖縄」が設立され、2009年冬季世界大会、アメリカ・アイダホへ選手6名、コーチ2名が日本代表として参加をいたします。関係者の勇気と自立へとつながるとして、その支援の輪が広がっていますが、県の対応を伺います。
5、大学院大学関連について伺います。
(1)点目に、沖縄科学技術大学院大学周辺整備基本計画に基づき事業が進められていますが、2009年の開校に間に合うか危惧する声も聞こえてきます。現在の進捗状況をお示しください。
(2)点目に、自民党の無駄遣いプロジェクトで同事業の疑問視がなされています。県の理解と同事業への今後の影響はどうなるのか伺います。また、そのような疑問がどういう分野であるのか、これからの事業展開の中で独自の検証が必要ではないのか見解を伺います。
6、公安行政について伺います。
(1)点目に、2008年犯罪白書の中で、高齢者の刑法犯がこの20年間で5倍に増加しているということが閣議に報告されました。白書の中では、親族から疎遠になり経済的にも不安定な状態が多い。今後5年で団塊の世代が高齢期に達する。犯罪対策を根本から考え直す時期だと指摘をしています。本県の状況と対策はどのようになっているのか。20年前、10年前、現在と示してください。
(2)点目は割愛をいたします。
7、水道行政について伺います。
(1)点目に、石川浄水場の新建設工事が進められていますが、工事の進捗状況と現浄水場の跡地利用計画はどうなっているのかお聞かせください。現在の場所は石川地域の中心地にあり、隣には中学校、国道を挟んで図書館や中央公民館と教育環境地でもあります。平成24年度には供用開始だと思いますが、まちづくりに大きな影響を及ぼす場所です。早急な策定が望まれております。
(2)点目に、本県の安全で安定した水供給の確保についてです。
安全で良質な水を求める県民ニーズが高まっています。防犯体制や災害対策は万全なのか伺います。
ア、給水施設の監視体制は万全でしょうか。
イ、各企業局の道路情報のデータ化やシステムの一元化を推進することにより、維持管理体制が充実してきますが、その現状をお聞かせください。
ウ、災害に強い水道施設の整備の構築はどのように行われているのかお聞かせください。
8、我が党の代表質問との関連について伺います。
(1)点目に、公共交通の整備についてですが、その答弁の中で那覇市のピーク時の走行速度は全国でワーストワンとなっているとありました。一方、路線バスの廃止地域もあり、今後の県全体の交通体系に対する計画はあるのか伺います。
(2)点目に、サッカースタジアムについて伺います。
現在、先進地を調査し、これから連絡会でまとめて報告する段階だと答弁がありました。地域では、自治体や有志会等、FC琉球等のホームグラウンドの誘致に向けた動きも見られております。それらの動きを把握しているでしょうか。調査の必要があるかと思いますが、計画をお聞かせください。総合的に勘案しながら、早目に建設に取りかかれていきますよう、要望の高い事業だけに知事の決意もあわせてお聞かせください。
以上、再質問のないようモーイ親方ぞろいの執行部の皆さんですので、明確な答弁を期待してよろしくお願いいたします。
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20080405110150