平成21年(2009年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 6月30日
教育長(金武正八郎)
 

 それでは、教育行政についての御質問で、南部農林高校と南部工業高校の再編統合の本意についてお答えいたします。
 専門高校は、実社会に生かされる知識や技術の習得を大きな目的としております。
 近年、国際化・情報化、経済のグローバル化の進展により産業構造も多様化し、産業社会や企業から求められる人材の資質・能力は多岐にわたっております。
 このような観点から、専門高校に学ぶ生徒は、専門性の習得はもちろんのこと、さまざまな場面で応用できる多様な知識・技術、創造力、職業人としての自立性、豊かな人間性などが求められる時代になってきたと考えております。
 南部農林高校と南部工業高校の再編統合については、農業と工業の専門性を維持するとともに、異なる専門分野も総合的に学べる学校を設置し、南部地域の振興に対応した新事業の創出や高度な経営技術に対応できる産業人材の育成を目指しております。
 県教育委員会としましては、これまで培ってきた両校の伝統の上に、将来の本県の産業を担う生徒をはぐくむため、引き続きPTA、同窓会、地域住民等の理解を得て再編統合を推進してまいりたいと考えております。
 次に、南部工業高校と南部商業高校の再編統合についてお答えいたします。
 昭和62年策定の編成整備計画において、平成6年に南部商業高校と南部工業高校の再編統合による南部総合高校の設置が計画されました。
 ところが、南部総合高校として、南部商業高校の敷地が狭隘であることや敷地の拡張が困難であること、さらには、南部地区の人口増加が予想されることなどから計画が見直されております。また、平成8年の編成整備計画には再編統合の計画はなく、南部商業高校の学科改編が計画されております。
 現編成整備計画については、策定される平成13年以前に案の一つとして検討されておりますが、両校とも校舎を建てかえる敷地がないことが課題となり、計画策定には至りませんでした。
 以上でございます。

 
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