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平成21年(2009年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 4号 10月 1日
福祉保健部長(奥村啓子)
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沖縄21世紀ビジョン、2030年代に向けて沖縄県のあるべき姿、ありたい姿についての御質問の中の、長寿日本一の要因及び長寿1位を明け渡した原因と復活への対策についてお答えします。
沖縄県は、昭和55年の国勢調査で、平均寿命が男女とも全国第1位になりました。平成7年8月には国内外の長寿専門家により検証がなされ、低カロリー・低塩食、温暖な気候風土及び社会インフラ整備等が長寿の要因として分析されました。そのことを受けて、沖縄県は「世界長寿地域宣言」を行ったところであります。しかしながら、平成12年の国勢調査では、男性の平均寿命が26位に後退しました。その主な要因として、青壮年期の肥満や運動不足等による生活習慣病の増加が挙げられております。
県としては、従来からの取り組みに加え、現在は「健康おきなわ21」に基づき、長寿日本一に向け健康づくり運動を強化しているところであります。
次に、ウチナームン食文化の役割についてお答えします。
沖縄では古くから、「ヌチグスイ」とか「クスイムン」と言われるように、医食同源の考え方が根づいております。食を通じて栄養価の豊かな食材を健康の保持増進のために活用してきた歴史があり、長寿を支えてきたと言われております。しかしながら、近年、食生活の多様化により沖縄食材を使用した伝統料理を食する機会が減ってきております。そのため、県においては、栄養士会や食生活改善推進員協議会など関係団体と協力し、現代風にアレンジしたメニューの考案等、食分野における長寿復活の活動に取り組んでおります。
次に、少子化対策の取り組みについてお答えします。
沖縄県においても依然として少子化が進行していることから、「おきなわ子ども・子育て応援プラン」を策定し、地域における子育て支援や保育サービスの充実など、安心して子供を産み育てることができる環境の整備に努めております。
現在、同プランについて平成22年度から26年度までの後期計画の策定作業を進めているところであり、今後とも関係部局、市町村、関係団体等と連携して少子化対策に取り組んでまいります。
以上でございます。
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