平成23年(2011年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 2月25日
警察本部長(村田 隆)
 

 飲酒運転の根絶につきましては、一朝一夕にはなし得ないものであると考えております。県民一人一人が飲酒運転の悲惨さや危険性を自分自身の問題として受けとめるということがまず必要でありますし、飲酒運転をしない、させない、許さない、そういった社会規範を確立すると、そういったことに向けまして粘り強く取り組んでいくことが大事かと思います。
 県警察といたしましては、飲酒運転の根絶と交通事故の抑止、これを活動重点として掲げて取り組んでおりますけれども、交通事故につきましては第一当事者、第二当事者という事故を起こされた御本人だけではなく、その御家族や御親族にも大変深いダメージを与えます。その結果、仕事をされている方が就業できないということになれば、大きな社会的損失、コストを伴うものであるというふうに認識をしております。
 とりわけ、飲酒をした状態で運転をするということは、正常な判断ができないばかりか、安全運転の措置がとれないということによりまして、いわば走る凶器と言える状態であります。そうしたことが結果的には悲惨な交通事故に結びついているということでございます。
 かかる認識に立ちまして県警察といたしましては、飲酒運転の徹底した取り締まりはもちろんのことでありますけれども、県や市町村といった自治体やボランティアの方々といった関係機関・団体とも連携をいたしまして、これまでの取り組みをさらに強化をしまして飲酒運転のない安全・安心な沖縄県の実現に向けまして、県民の皆様と全力を挙げて取り組んでまいりたいと、かように考えております。

 
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