平成27年(2015年) 第 7回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 10月 5日
教育長(諸見里 明)
 

 それでは、教育行政についての御質問の中で、国内外との人事交流及び海外留学等についてお答えいたします。
 県教育委員会では、国際社会で主体的に活躍できる人材の育成を目指して、高校生と大学生等を対象に、海外短期研修事業と長期留学事業を実施しております。平成26年度は、両事業において314名を派遣し、今年度は海外短期研修事業において、さらに派遣枠を拡大し、合計340名を派遣する予定です。また、海外留学生等の受け入れは30名余に上り、国内外における教員の人事交流は17名となっております。
 次に、さくら寮の運営状況等についてお答えいたします。
 さくら寮は、名護市内の県立高校に通学する遠隔地出身の生徒を支援するため、名護市が条例に基づき設置した定員60人の合同寄宿舎であります。運営につきましては、北部12市町村で構成する名護市県立高等学校北部合同寄宿舎運営協議会が行っており、県から舎監1名の配置及び調理員の人件費の一部を補助しております。
 県教育委員会としましては、教育の機会均等を図る観点から、引き続き必要な支援に努めてまいります。
 次に、寄宿舎の運営状況と関係市町村等の要請についてお答えいたします。
 県立高校11校に設置されている寄宿舎では校内に学寮委員会等を設置し、寄宿舎に係る運営のあり方や諸課題について協議し適切な対応を図っているところです。さらに学校では、寄宿舎生徒に係る教育的・生活的ニーズに配慮した寮則等を通した管理運営にも努めており、こうした中で休日の開寮や食事のあり方等も決められてまいります。
 県教育委員会としましては、今後も適切な寄宿舎運営が図られるよう各学校と調整していきたいと考えております。
 なお、関係市町村から要請のありました、さくら寮に関する舎監配置等につきましては、運営状況や課題等を踏まえ、引き続き適切な教育環境の整備に努めてまいります。
 次に、かばんを持たない生徒の対策についてお答えいたします。
 学校と家庭における学習の充実のため、生徒が学習用具をそろえて登下校することは大切なことと考えております。
 県教育委員会としましては、かばんに特化した指導は行っていませんが、学校が保護者や地域と連携し、生徒に望ましい生活習慣や学習規律を身につけさせる取り組みを推進しているところです。
 今後は、学校支援訪問等を通して、各学校の現状把握と課題解決に向けた支援のさらなる充実に努めてまいります。
 次に、読み聞かせボランティアの実態と今後の方向性についてお答えいたします。
 県内の公立小中学校においては、PTAを中心にボランティアによるサークル活動を通して、小学校では222校82%、中学校は73校49%で、週1回程度、朝の読み聞かせが活発に実施されております。
 県教育委員会としましては、毎年「読書フォーラム」を開催し、講演会や実践発表等とあわせて優秀実践団体等の表彰も行っております。
 今後とも関係団体等と連携し、読み聞かせボランティアの活性化に努めてまいります。
 ウチナージマについての御質問の中で、沖縄角力の普及等についてお答えいたします。
 県教育委員会においては、学習指導要領に示された柔道・剣道・相撲に加え、空手道や沖縄角力も選択種目として、生徒に履修させるよう、各学校に依頼しております。
 本県の伝統文化に根づいた独特の競技である沖縄角力を継承・発展させることは大切なことであり、各学校では、現在沖縄県角力協会が作成した「沖縄角力教材継承・発展DVD」を活用しているところです。
 今後とも地域・学校の実態に応じて、効果的、継続的な学習ができるよう努めてまいります。
 以上でございます。

 
20150706060150