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平成17年(2005年) 第 1回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 3月 1日
前島 明男
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それでは通告に従い所見を述べながら一般質問を行います。
1、国連アジア本部の誘致について伺います。
かつてアメリカのケネディ大統領は国連総会の場で、「この地球にともに住む諸君よ。この各国の集会場を、われわれの足場としようではないか。そしてわれわれの時代に、この世界を正しい永続的な平和に向かって動かせるかどうかやってみようではないか」と呼びかけました。
国連創設60周年を迎えた今こそ、われら人民はで始まる国連憲章の精神を深くかみしめ、地球益と人類益に立脚した国連強化の道を開くべきときだと考えます。この絶好の機会を逃すことなく、世界の首脳が英知と信念を持って国連改革に取り組むことを強く願うものであります。
現在、国連にはニューヨークの国連本部のほかにジュネーブとウィーンに事務局が、ナイロビに事務所が置かれています。しかしながら、世界の人口の約6割を抱えるアジア地域に本部がないというのは、全くアジア軽視ととられても仕方がないのであります。そこで私は、戦争と暴力の20世紀において筆舌に尽くせぬ悲劇を味わったがゆえに、時代の転換を強く要求してきた沖縄こそが平和の島の候補地として最適であると考えます。
そこで、次の質問を行います。
(1)、国連機関の誘致のための行動計画はどうなっているか。
(2)、沖縄にはどのような機関がふさわしいと考えるか。例えば特殊病害虫関連や健康・長寿関連等はどうか。
(3)は、代表質問との関連で割愛いたします。
(4)、国連本部に沖縄出身者が何名働いているか。また、経験者は何名いるか。
琉球新報の2月19日の朝刊に、「中学生は全国で1人」、「国連英検A級に合格」との記事が出ております。大学卒業か社会人レベルで国際公務員になるための目安でもある国際連合公用語英語検定試験A級に合格したということは、非常に珍しくかなりの英語力だと関係者は驚きと同時に喜びを隠し切れません。合格された沖縄尚学高校附属中学2年生の知念藍さん(14歳)に心からおめでとうと申し上げたい。そして、所期の目的でもある国連の通訳官になって沖縄のためにも、さらに世界のために頑張ってもらいたいと期待をするものであります。また、多くの中・高校生が知念藍さんに続くことを願ってやみません。
(5)、沖縄に国連機関を誘致するための決定打は何だと考えるか。
大きな2番、税収増の計画について伺います。
国の政策による三位一体改革の実施によって各自治体はそれぞれ補助金、交付金がカットされ苦しい財政運営を強いられており、市町村によっては新年度予算を組むのに四苦八苦しているのが現状のようであります。今後、いかに自主財源をふやしていくかが大きな課題となっております。ここでは違法トラックを取り締まることによってかなりの税収アップにつながると同時に、排気ガスの抑制にもなることから、次のことについて伺います。
(1)、自己財源をどう伸ばしていく考えか、年次計画や数値目標があればお願いいたします。
(2)、各現場で白ナンバートラックが横行しているため営業用トラックが窮地に追い込まれていると聞くが、取り締まりはどうなっているか。
(3)、白ナンバートラックが使っている燃料は主に何か。実態を把握しているか。
(4)、全トラックが軽油を使うとすれば、燃油税の総額は幾らと予想されるか。
(5)、違法車両を徹底的に取り締まることによってかなりの税収増が見込まれると考えるがどうか。
大きな3番、第46回米州開発銀行年次総会について伺います。
世界47カ国から5000名余の要人が来沖されるこの機会を絶好のアピールの機会ととらえ、全県民挙げて最高の歓迎をして、何が何でも絶対に成功させるんだという意気込みが必要だと考えます。沖縄のよさを売り込むためには、まずは安全で安心できる島だということを知ってもらうこと、そのためには警備に万全を期すことであります。
さらに、衛生的で緑と花いっぱいの快適な生活環境であること、そのためには各市町村が環境美化に全力を注ぐことであります。そして「イチャリバチョーデー」のホスピタリティーをいかんなく発揮して大いに国際交流を深めていくことだと考えます。
先般、準備委員会のメンバーと意見交換会を持ちましたので、ある程度内容は把握できましたが、一、二点確認のために次のことを伺います。
なお、(1)、(2)、(4)、(5)は代表質問の中で説明がありましたので割愛いたします。
(3)、各市町村の取り組みはどうなっているか。
(6)、自衛隊基地斜面の美化計画はどうなっているか。また、軍港側の美化計画はどうなっているか。
大きな4番、国境問題について伺います。
尖閣諸島の領有権をめぐる問題につきましては、国益、県益を守る観点からも非常に重要であると考えております。国際法上もサンフランシスコ平和条約において、南西諸島の一部として日本の領土であることが明白になっております。しかしながら、中華人民共和国政府と台湾当局は、東シナ海大陸棚の石油開発の動きが表面化するに及び初めて尖閣諸島の領有権を主張しております。このことは我が県にとってもゆゆしき問題であり、看過できるものではないことから、次のことを伺います。
(1)、日中間で国境問題がごたごたしているが、根本原因は何か。また、解決方法は何か。
(2)、日本が主張する排他的経済水域近辺に中国企業がガス田鉱区を設定したとの情報があるが、詳しいことがわかっていれば教えてください。
(3)、国境警備について具体的な説明をしてください。
(4)、国土面積について伺います。
ここで私が主張したいのは、国家に貢献しているのは何も米軍基地の75%を提供しているだけではありません。国土防衛や水産資源、さらには鉱物資源の確保という面からも沖縄県が持つ排他的経済水域の役割は非常に大きいものがあります。よって、特別調整交付金やあるいは国連アジア太平洋本部の誘致、那覇空港の平行滑走路、浦添西海岸の開発等にしても堂々と要求すべきだとの考えからであります。
ア、復帰前と復帰後ではどう違うか。これは排他的経済水域の比較でございます。
イ、復帰による国域の拡大に伴う貢献度ははかり知れないものがあると思うがどうか、知事の御所見を伺います。
大きな5番、教育問題について伺います。
絶対に起きてはならない殺人事件がまた学校現場で起きてしまい、何ともやりきれない気持ちでいっぱいです。
2001年6月の大阪教育大附属池田小学校の児童殺傷事件はいまだ記憶に新しいことと思います。傷のいえないうちにまた同じことが――今回は先生が亡くなったわけですが、警察庁の調べでは、2003年に学校で発生した刑法犯件数は約4万6700件、そのうち殺人事件は6件、小学校に侵入して児童の生命、身体に危険を及ぼす可能性があった事案は22件も発生。重大事件に結びつきかねない住居侵入も2660件と1999年の2倍以上に達しているとのこと。どうして何の罪もない無邪気なかわいい子供たちがなぜ危険な目に遭わなければならないのか、全く腑に落ちません。我々大人はこれまで何をしてきたのだろうか、自問自答せざるを得ません。皆が英知を絞り協力し合えば絶対に防げるはずです。行政、学校、PTA、自治会、警察など、皆で地域の子供たちは地域で守り育てるとの意識を醸成することが最も重要であると考えます。そうすれば事件・事故は必ず防げるものと確信いたします。
そこで次のことについて伺います。
(1)、学校内における安全の確保についての対策はどうなっているか。
(2)、学校外(登下校時)における安全の確保についての対策はどうなっているか。
(3)、国連の役割について義務教育の中でどのように教えているのか。
(4)、教育長として国連アジア本部の沖縄誘致と平和構築をどのように見ているのかを伺います。
大きな6番、我が会派の代表質問に関連して伺います。
糸洲朝則議員の代表質問に関連して質問いたします。
国連アジア太平洋本部を誘致するに当たって、まずJPO経験者を採用して国連機関誘致へ向けた特命を与えてはどうかとの質問に対し、誘致の可能性調査もやったし、国際会議等の環境づくりが先で国の理解と協力がなければ難しいとの答弁だったと思いますが、それでは余り意欲が感じられません。何といっても県自体がやる気を見せない限り国はちょっとやそっとのことでは動かないと思います。
そこで、国連勤務経験者を正職員としてでなくてもよいですから、嘱託職員として数年間採用してアジアの国々との交流を積極的に進めることや、県内の小・中・高校生への国連の重要性を体験談を通して教えるなど、いろいろな雇用効果が期待できるものと考えます。
私ども公明党は、国連アジア太平洋本部を沖縄へ誘致することが、沖縄から平和を世界へ発信できることによって沖縄の米軍基地も整理縮小され、平和で安全な島が構築できるものだと確信しております。今こそ日本が、そして沖縄がアジアに対して大きく貢献すべきときだと考えるからであります。
そこで、知事の意欲のある、やる気のある御答弁を期待しております。
御答弁の内容によっては再質問をさせていただきます。
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20050107100020