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平成16年(2004年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 7月13日
安里 進
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私は、安心・安全な里づくりを進めると書いて安里進といいます。このたび新しく当選してこられた19名の皆さん、全く新人の皆さん、本当におめでとうございます。これから自立できる沖縄のためにお互いで頑張っていきましょう。
私は、戦争は嫌いであります。大嫌いであります。ですから今回の選挙も、私の県議選挙も戦うことが嫌いで、玉城義和さんと話し合ってけんかをしないでおこう、平和にいきましょうということで戦わずしてきましたので、これからも戦争反対しながらやっていきたいというふうに思っているわけであります。
では、質問に入らせていただきます。
まず、教育問題についてでありますが、今、県内の児童生徒を取り巻く教育環境は大変な状況になっております。1年前の北谷町の中2殺害遺棄事件。糸満市内の中学校教諭から喫煙を注意されたことに憤慨し、殺してやるなどとおどして校内でかまを振り回す事件。南部の中学校では集団的な金銭集め、おどし取った現金は飲食費などに使ったといいます。また、13歳の中学生がコンビニに強盗未遂。その目的はスナックの代金を支払うためだというから驚きであります。
また、県外では福岡市の福翔高等学校で男性教諭が、授業中に居眠りをしていた男子生徒に対しカッターナイフで指を切らせ、血で反省文を書かせた暴力団まがいの教諭がいる等々、実に恐ろしい世の中になっているわけであります。
子供への適切な指導や授業ができないことを理由に、教育委員会が2003年度に「指導力不足」と認定した公立小・中・高校の教員は481人で、前年度から200人ふえ、過去最多だったことが文部科学省のまとめでわかったわけであります。
また、青少年育成担当相が閣議で2004年版の「青少年の現状と施策」を報告しているが、児童虐待に関する児童相談所の相談処理件数が2002年には2万3738件と過去最多を記録したことを挙げ、関係機関はさまざまな取り組みを行っているが、十分に対応し切れないなど大変厳しい状況に置かれていると虐待防止策の現状に警鐘を鳴らしているわけであります。
そこで、次の質問をいたします。
1、北谷町の中2殺害遺棄事件から1年が経過したが、教育庁はどのような対策をしてきたかお伺いします。
2、同中学校に悪質な嫌がらせが続いているようだが、その対策はどうなっているか。
3、福岡県の福翔高校での40歳の男性教諭がカッターナイフで指を切らせ、その血で反省文を書かせた事件。糸満では、教諭から喫煙を注意され、かまを振り回した中学3年生。南部の中学校では集団的な金銭集めなど少年による凶悪事件が起こっているが、教育委員会や県警はどのような対策を講じているかお伺いします。
児童虐待について。
2002年度の県内の児童虐待相談が前年度比79件増の367件となり、過去最多となっているが、その対策はどうなっているか。
名護市教育委員会が進めている名護親方程順則の六諭衍義の「六諭のこころ」を今こそ全国に広める必要を痛切に感じるが、これまでの教育庁の取り組みについてお伺いいたします。
次に、農林水産業の生産振興についてお伺いします。
農林水産業振興ビジョン・アクションプログラムについて。
県では、農林水産戦略品目を選定し、拠点産地を認定、産地協議会を立ち上げてさまざまな施策を講じてきたが、産地協議会は機能しているか。アクションを起こしてその後農業生産振興にどのような変化が見られたか、具体的な数値を示して説明を求めます。
また、市町村における農林水産業マスタープランはどのような成果があったか、そして次期対策はどのような振興計画・施策を講じ、どのような成果を期待しているか、考えを示してほしい。
2、園芸品目の「おきなわブランド」化について。
県の助成事業として生産総合整備対策や経営構造対策で生産基盤を整備し、園芸品目の生産振興を図り販売促進キャンペーン等を実施しているが、どのような成果があったか、過去3年から5年の統計数値を示して具体的に説明を求めます。
3、遊休農地や遊休施設の利活用と対策について。
土地改良事業等で整備された地区に遊休化した農地が目立ち、地域の農業振興上問題視しているが、現状はどうなっているか。調査された実態があれば数値で示してほしい。
また、このように遊休化した農地をどのように集積し地域農業の活性化に結びつけるか、その利活用体系を具体的に示してほしい。
補助事業や融資事業で導入した生産施設も遊休化が進行しているが、実態はどうなっているか。公的資金、国民の税金を導入して整備した施設を農林行政が具体的に問題を整理して、農業後継者や新規就農者の育成も含めて課題を設定して遊休施設をどのように活用していくか、園芸農業が衰退しないように具体的な考えと施策を示してほしい。
次に、特定農薬拡大について。
農水省と環境省は、ことし4月から特定農薬の指定作業を本格化させ、現在、重曹、食酢、圃場周辺の天敵の3種類しか指定していないが、今年度は60種品目の指定を目指し、まず木酢液など影響の大きな資材を優先して評価を行う予定と言っております。
特定農薬は、現在、候補として約740種類が挙がっているが、安全性、薬効両面でデータが少ない、農水省としてほとんどの種類で判断が保留されている。事実上、使用は農家の自己責任に任されており、現場に混乱を与えている。
特定農薬の指定は、現在、農水と環境の両省が安全性を調査して選定しております。農水省が人体への影響、環境省は魚や植物への影響を評価する。文献で安全性が確認できないものは検査機関で実証試験を行い、人体と環境、双方で有害でないと明らかにされた種類について両省の合同会議において指定を判断するようで、今年度は60程度の特定農薬が認められる可能性があります。
候補の中で安全性に疑問があるもののほか、病害虫や雑草の防除効果が認められない種類は特定農薬に指定しない方針といいます。
そこでお伺いします。
沖縄県内で製造されているハンノキエキスも認定基準を満たしていると聞くが、県の農水部長は、沖縄の資源を生かすためにも積極的に認定に向け要請すべきと思うがどうか、御意見を聞きたいと思います。
そういうことで、どこにでも繁茂しているハンノキを利用した農薬が生まれます。名護市で製造しているハンノキエキス、この認定基準である環境への負荷、人体への影響、効果、いずれにおいても悪影響の報告が全くなく、効果においては県内の菊農家を初め多くの農家が使用して実績を上げている点からしても十分可能性を秘めている商品と考えるが、農水部と文化環境部はどう考えているかお伺いします。
今、名護市で開発されているハンノキエキスは、これを今使っておりますが、沖縄振興特別委員会でお互い見物に行きましたよ。そうしたら、ビニールハウスでこの薬をつくっているんですね。これじゃちょっとおかしいなと。大阪からも商品の注文がどんどん来ている。そして特許申請もされています。ハンノキといったらあっちこっちに生えていますね。1年すればさっとまたできます。
そういうことで、これは大きな産業を生み出すことができるわけです。ただ生えている木が、これを利用して無害農薬ができて、しかも今、長浜原で菊栽培しているのが大きな花をつけて金賞までもらっているんですね。これはすごいですよ、この農薬を使ってですね。これは無害農薬。ビニールハウスでもこの農薬をまきながらでも全く何でもないという実績がある農薬であります。これが今開発されています。そういう意味ではこれを今回認定することによってどんどんどんどん沖縄の産業に大きな貢献をするだろうと思います。
その辺についてどう考えているかお伺いします。
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20040207070100