平成19年(2007年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 8号 7月 3日
當山 眞市
 

 6、観光行政についてであります。
 (1)、観光インフラの整備について。
 本県の観光誘客10年後1000万人を実現するために欠くことのできないインフラ整備の中で最も重要なものが、那覇空港の沖合展開と西海岸道路の整備促進であります。中南部から空港までのアクセス道路である西海岸道路の早期整備については、南部国道事務所と県が連携を密にして工事期間の短縮に向け取り組んでいく必要があります。
 ことし開通いたしました豊見城道路については、糸満、豊見城から空港へのアクセス道路として利活用され、時間短縮が図られました。起点となる読谷道路で道路ラインや施工方法が未確定の部分があり、嘉手納バイパスにおいても掘り割り方式で施行するとする南部国道から嘉手納町や議会に対する説明が十分ではなく、当初3月までに施工方針について結論を出したいとのことであったが、担当職員の人事異動でいまだに地域との協議が進められない状況にあり、事業計画の先行きが不透明であります。県が積極的に関与し、恒常化している国道58号の渋滞解消に結びつけるべきだと思うが、次の点についてお伺いします。
 那覇空港拡張工事の進捗状況はどうか。
 西海岸道路の嘉手納バイパス、読谷道路の進捗状況についてお聞きいたします。
 (2)、(3)は省きます。
 7、土木行政について。
 中城村における地すべり対策についてお聞きします。
 ア、昨年6月の大雨災害で起こった中城村における大規模土砂災害から1年が経過いたしましたが、県においては災害復旧と地すべり対策事業を来年2月29日までの工期で施工中であります。去る6月の大雨で国道329号安里地区まで土砂が流出し、車両の通行に支障を来す状況がありました。公民館の上部で鋼材を打ち込んで土どめ工が施工されておりますが、今後、夏場の台風時の大雨のとき十分な予防策になるか不安があります。現在施工中の工事で抜本的対策が可能かどうかお伺いをいたします。
 イ、崩落した県道の整備について。
 災害で崩落した県道35号線延長150メートルの決壊による地域住民や県民の不便ははかり知れないものがあります。県は早急に再建方法や時期等について村との協議も重ね、地域の不安を解消すべきと思うがどうか、お聞きいたします。
 (2)、宜野湾浄化センターの拡張工事に伴う処理能力増大による流域範囲の拡大についてお聞きします。
 宜野湾浄化センターは、沖縄県中部流域下水道伊佐浜処理区の終末処理区として、沖縄市、浦添市、宜野湾市、北中城村の一部、北谷町、嘉手納町、読谷村の7市町村の関連公共下水道の汚水を処理し、比謝川など公共用水域の水質保全と生活環境の向上に寄与しているが、年々増加する下水量に対応すべく、平成16年度末で11万8000立方メートルの処理能力を21年までに18万80OO立方メートルまで拡張し、処理人口で6万1630人、面積で1538ヘクタール処理場が拡張されることになります。現在7市町村の中で嘉手納町は99%、北谷町で97%の普及率に比べて、18%と最も低い読谷村の喜名地区や座喜味地区まで流域下水処理区域の拡張が可能になると思いますが、沖縄県下水道等整備構想で示している「沖縄汚水再生ちゅら水プラン」実現のためにも、可能な限り流域の拡張を計画することが必要だと思うが、県の計画をお聞きいたします。
 再質問はありません。

 
20070208120030