平成16年(2004年) 第 6回 沖縄県議会(定例会)
第 2号 12月 6日
警察本部長(三浦正充)
 

 まず、県内の空き交番の現状についてお答えをいたします。
 本県には現在73の交番が設置をされており、そのうち空き交番と言われる交番数は15交番、全体の20.5%であります。
 なお、空き交番とは、交番勤務員の不在が常態化している交番のことで基本的には一当務――これは24時間制勤務のことでありますが――一当務当たり2人以上の交代制の警察官が配置されていない交番をいいます。したがいまして一当務2人以上の警察官が配置されている交番において、警察官が事件・事故への対応やパトロールのため一時的に不在となっている場合には、ここで言う空き交番には含んでおりません。
 次に、空き交番対策に警察官OBを活用することについてお答えを申し上げます。
 現下の厳しい治安情勢において、交番の警察官は事件・事故への対応、犯罪の抑止・検挙等のためのパトロール活動に追われ、常時交番に在所することが極めて困難な状況にあります。こうした交番勤務の警察官を補助するため、豊富な経験を有する退職警察官を非常勤の嘱託員として採用し、交番相談員として交番に配置して相談業務、地理案内、遺失・拾得物届けの受理、被害届けの代書・預かり等の住民サービス的業務に従事させることは非常に有効であり、このことによって交番機能が強化され、地域住民の要望等に迅速・的確に対応できることにつながっております。
 当県の交番相談員の現在数は26人で、県下73交番のうち26交番に1人ずつ配置しておりますが、地域住民の空き交番解消の強い要望、交番勤務員数、交番数等を考えた場合、全体で100人以上の交番相談員が必要であると考えております。今後の交番相談員の増員については、平成16年度地方財政計画に基づき引き続き関係当局と調整を図ってまいりたいと考えております。
 次に、交番業務に警察官OBを活用することについての所見であります。
 現在の交番相談員26人は、全員が退職警察官でありますが、本年10月末日における取扱状況を見てみますと、地理案内が2万1210件、各種届け出の受理を行ったものが2335件、事件・事故の通報1013件、各種相談795件となっております。
 こうした活動の過程で交番相談員が取り扱った相談業務が端緒となって、千葉県警から指名手配されていた少女誘拐犯が早期に逮捕された事例や、タクシーに置き忘れた多額のお金の入ったバッグが交番相談員の迅速な措置によって手元に戻った事例、放置された一般廃棄物の相談を受け、役所と協力して適切に処理した事例などがありました。
 こうした事例も含め、交番相談員の業務には警察官として現役時代に培った豊かな経験や熟練した手法が役立っているのは事実であり、そういった観点から警察官OBを交番業務に活用することは大いに意義あるものと考えております。
 以上でございます。

 
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