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平成15年(2003年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 12月 3日
警察本部長(髙橋清孝)
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交番、駐在所の運用についてお答えいたします。
沖縄県内には72の交番と84の駐在所があります。
交番の勤務形態は、原則3交代制で24時間勤務となっており、駐在所は原則として1人勤務で家族同伴で駐在所に住み込んで勤務をしております。
警察官が交番、駐在所を不在にする理由としましては、110番等による事件・事故現場への出動、犯罪防止のためのパトロールや独居老人等への訪問活動などが挙げられます。ちなみに、平成14年中の刑法犯認知件数は2万5000件余で10年前の2.3倍、交通人身事故は5700件余で1.8倍、物件事故は4万1000件余で1.2倍、110番受理件数は11万7000件余で1.5倍となっており、所外に出て処理しなければならない警察事象が著しく増大しております。
地域住民からは、交番に警察官が常時いてほしいという要望がある一方で、地域をパトロールしてほしいという要望がありますが、県警としましては、交番に警察官がいないという住民の不安感を解消するため、事件・事故処理の合理化・迅速化、本署パトカーの交番、駐在所への立ち寄り、応援勤務の抑制、警察官及び交番相談員の増員などあらゆる施策を駆使し、交番、駐在所の不在時間帯の減少に努めているところであります。
次に、八重山警察署移転問題についてでありますが、八重山警察署庁舎は、昭和50年3月の建築で塩害による老朽化が著しいこと、事務室や外来駐車場の確保も十分でなく狭隘であることなどから、移転建てかえを図るべく整備計画を進めているところであります。この件につきましては、本年10月21日、石垣市長を初め石垣市議会、竹富町長及び与那国町長からも早期建設についての要請を受けておりますが、県警察としましても最重要課題として取り組んでおります。
なお、建てかえ時期につきましては、警察署庁舎の建築に係る予算が国庫補助事業となりますので、国への補助金要求時期を考慮して平成17年度以降に整備をすべく調整を進めているところであります。
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