平成18年(2006年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 10月 4日
警察本部長(大平 修)
 

 離島における飲酒運転の実態についてお答えします。
 警察署がある宮古島、石垣島を除く離島の飲酒運転の検挙状況についてでありますが、過去3年間では平成15年が44件、平成16年が76件、平成17年が85件で、3年間の平均で68.3件となっています。
 これを人口1000人当たりの検挙件数で比べてみますと、県全体の6.5件に対し、これらの離島では1.9件となっており、県全体の3分の1以下とかなり少ない検挙件数となっております。
 一方、過去3年間における人身事故のうち、飲酒絡みの人身事故の比率は、平成15年は47件中11件で23.4%、平成16年は43件中5件で11.6%、平成17年は44件中5件で11.4%となっております。3年間の平均は15.7%で、県全体の4.8%の約3倍と高い比率を示しております。
 また、死亡事故のうち飲酒絡みの死亡事故の比率は、平成15年は8件中8件で100%、平成16年は2件中1件で50%、平成17年は3件中2件で66.7%となっており、3年間の平均では86%で、県全体の34%の約2.5倍と高い比率を示し、これら離島においては飲酒絡み事故の比率が高く、致死率も極めて高い実態が見られます。
 次に、今後、離島地域での飲酒運転をどのように取り締まっていくかということについてお答えします。
 先ほどお答えしましたとおり、宮古島、石垣島を除く離島においては、飲酒絡みの交通人身事故及び死亡事故が高い比率で発生しているという実態を踏まえ、今後、飲酒運転に重点を志向して交番や駐在所の通常勤務を通じての取り締まりや夜間における取り締まりの強化を図るとともに、必要に応じて警察署から警察官を派遣して指導取り締まりを推進していきたいと考えております。
 以上です。

 
20060407160170