平成18年(2006年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 4号 12月18日
當間 盛夫
 

 知事、再々質問してよろしいですか。
 私は、公約は知事を含めて政治家が約束を守らないときには公約違反となると言っております。だから一般社会では約束を守らないのはうそつきだと言われるわけですから、やはりしっかりそのことは皆さんの前で、私は公約をやるんだということはおっしゃっておりますのでこれはいいとして、公約のシナリオは、やはりこの選挙戦で3年間で閉鎖をするということをおっしゃっているわけですから、私は先ほど例えたように、いろんな計画をするときにはいろんな形で、知事もあらゆる方策と言うんですが、私も住宅ローンがあるんだとかいろいろとあって、総体的に持っていってそのシナリオができてどうかというような形で提案をしてくるわけですよね。やはりシナリオがなければならないはずです。
 知事も今度の就任あいさつの中で、シナリオをつくってやろうということでおっしゃっているわけですから、選挙中のその公約のシナリオが私はなかったということ自体がどうなのかなということでのシナリオの部分であります。
 3番目の部分は、丸投げかということではなくて、稲嶺県政でさえ15年使用問題、そして軍民共用ということで選挙戦は戦ったわけです、8年前ですよ。その中でやはり提案をすべきだということなんです。全く3年閉鎖と言いながら、そのときには日本政府や専門家である防衛庁、そしてアメリカが決めることだというような形で私は提案しているんだというようなことではなくて、やはりその提案が何かということなんですね。普天間基地の3年閉鎖、そしてV字型を賛成できないということであれば、そのV字型に対しての提案はじゃ何かということをやはりお示し願いたいと思うんですよね。
 知事のこれまでの答弁を踏まえた場合の今度の公約は、完全失業率の全国平均化や普天間基地3年閉鎖状態、観光客1000万人の誘致など、任期4年間でだれも実現できるとは思ってないはずです。そして、やってみないとわからないとか――知事、聞いておりますか。できない場合は県民が判断するという答弁を勘案すると、県のこの担当者の皆さんでさえ、そして知事が挙げられたこの大きな4つの公約、知事でさえできると思ってないかもしれません。私たちはそう受けとめざるを得ないと思います。それは反論の余地はあるんでしょうか。
 そして、仲井眞知事の公約はだれもが守れない、できないと疑問を持っていて、しかし結果的には知事は当選を果たしております。
 今回、選挙を勝ち抜いたことで政府からさまざまな特恵措置をいただいたことですので、私がシナリオと先ほど言ったのは、その政府との約束事を最優先することが、約束したのであれば私は大切ではないかと思うんですよね。これは公約違反を行っても、うそつきだと言われても何でもいいから、政府から天地がひっくり返るぐらいの予算をとってきて名を残したらどうでしょうか。
 そして、その後の政治家の話はみんな信じられないと言われるような、政治家はうそつきと言われるような断罪を後世に残すのも一つの決断だと思います。清水の舞台から飛びおりるぐらいの決断を今回の知事の4年間には求められておりますが、それを決断する勇気が知事にはあるのか、再々質問で所見を伺いたいと思います。

 
20060504290060