平成17年(2005年) 第 1回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 2月28日
農林水産部長(諸見武三)
 

 アリモドキゾウムシの根絶計画についてお答えいたします。
カンショの重要害虫アリモドキゾウムシの根絶については、平成6年度から久米島において性フェロモンを活用した誘殺防除を実施しております。平成10年度からは不妊虫放飼による防除に取り組んでおります。その結果、県では現在、植物防疫法上の駆除確認に向け防除効果確認調査を行っているところであります。今後の防除計画としては、久米島における根絶達成を踏まえ、カンショの産地に防除地域を拡大し、アリモドキゾウムシ等の根絶に取り組んでまいります。
 続きまして、松くい虫防除技術の改善及び研究成果についてお答えいたします。
松くい虫防除については、現在有効な防除方法として薬剤散布、樹幹注入、伐倒焼却及び薫蒸等があります。
 松くい虫防除の実施に当たっては、松枯れの病原体であるマツノザイセンチュウ及び媒介昆虫のマツノマダラカミキリの生態に即した適期防除を実施しております。また、平成13年度から自然分解シートを使った伐倒薫蒸処理を行い、平成15年度からは低毒性の薬剤を使用した地上散布による防除を実施しております。
 林業試験場においては、現在、抵抗性松の選抜・育種及びウバタマコメツキ等の有望な天敵昆虫の探索や実用化試験を行っております。
 続きまして、輸入ヤギの輸入実態と関税について一括してお答えいたします。
 本県におけるヤギの輸入については、沖縄地区税関の統計によると、平成16年現在、枝肉として約115トンとなっております。また、生体については国内に6頭輸入されており、本県への輸入実績はありません。平成15年度の県内産枝肉重量は約53トンとなっており、輸入枝肉はかなり多いものと考えております。
 ヤギの生体及び肉の関税率については、無税となっております。
 以上でございます。

 
20050106140070