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平成19年(2007年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 12月 6日
教育長(仲村守和)
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それでは食育と総合学習についての御質問で、食育の基本的認識についてお答えいたします。
食育は、人間が生きる上での基本であり、知育・徳育・体育の基礎となるべきものだと考えております。その推進に当たっては、学校教育活動全体を通して実践すべきものと認識しております。
近年、食生活を取り巻く社会環境の変化に伴い、偏った栄養摂取などの食生活の乱れや肥満傾向の増大、過度の痩身などが課題となっております。また、増大しつつある生活習慣病と食生活の関係も指摘されております。
成長期にある児童生徒が望ましい食習慣の形成を図ることは極めて重要であり、学校、家庭、地域が連携して食育の充実に努めることは大切であると考えております。
次に、農業と結びついた「総合的な学習の時間」についてお答えいたします。
「総合的な学習の時間」におきましては、各地の優位性を生かした特色ある取り組みが展開されております。
具体的には、県内多くの学校で伝統食、長寿食をテーマとした学習や、米、紅芋、さとうきび、ゴーヤーなどの農産物を栽培して食するまでを行うなど、食育をテーマとした学習などが展開されております。
また、那覇市の学校においては、東村の農家民泊体験を通してパイナップルの収穫を行うなどの農作業体験も行われており、多様な交流学習も展開されております。
次に、学校給食時間等について一括してお答えいたします。
学校給食は、「日常生活における食事について、正しい理解と、望ましい習慣を養うこと。」、「学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと。」、「食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進を図ること。」などを目標としております。
学校における給食時間は、一部離島等の小規模校を除き、準備から後片づけが終わるまで、小学校では45分から55分、中学校では45分から60分となっております。
次に、食に関する指導の現状についてお答えいたします。
本県の子供たちの現状は、食生活を取り巻く社会環境の変化に伴い、朝食欠食や肥満傾向の増加、孤食、食物アレルギー等が課題となっており、大変憂慮すべきことと考えております。
学校における食に関する指導においては、年間指導計画を作成し、給食時間を中心に特別活動や家庭科等の関連教科など、学校教育活動全体を通して自己管理ができる児童生徒の育成に努めております。
また、食物アレルギー等への個別指導につきましては、学校給食において児童生徒の実態に応じた除去食や代替食などを実施しております。
県教育委員会といたしましては、今後とも家庭と連携した食育を充実し、子供たちの望ましい食習慣の形成や自己管理能力の育成に努めてまいりたいと考えております。
次に、栄養教諭の配置についてお答えいたします。
栄養教諭は、従来の学校栄養職員の職務に加え、肥満や偏食傾向の児童生徒に対する個別指導、給食時間や関連教科等における食に関する指導及び年間指導計画の作成、家庭、関係機関等との連絡・調整を図る役割があり、極めて重要であると考えております。
平成19年度においては、公立小学校に4名の栄養教諭を配置したところであり、次年度は国の動向等を踏まえ、未配置の地区を中心に配置増を検討していきたいと考えております。
以上でございます。
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20070405100050