平成19年(2007年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 4号 6月27日
土木建築部長(首里勇治)
 

 それでは観光振興関連の「御茶屋御殿」の復元についてお答えいたします。
 「御茶屋御殿」は、1677年に創建された王家の別邸で、国王の遊覧及び国賓の歓待等に使用され、その位置が首里城の東にあることから「東苑」とも呼ばれておりました。
 しかし、去る第2次世界大戦の戦火によって茶亭等の建物が失われ、昭和27年には御殿敷地の一部が尚家からカトリック教会へ払い下げられ、その後、教会、幼稚園等が建設され今日に至っております。
 同敷地における文化財発掘調査は、沖縄県立埋蔵文化財センターによって平成12年度から平成17年度までに茶亭跡付近を中心に一部の遺構確認が行われている状況であります。
 「御茶屋御殿」の復元につきましては、那覇市議会が御茶屋御殿復元期成会の要請を受け、平成18年12月25日に開催されました市議会において、「御茶屋御殿」の早期復元・整備を求める意見書を可決しております。それを受け那覇市議会は、去る5月23日に国等の関係機関に「御茶屋御殿」の復元について、国営沖縄記念公園首里城地区整備事業の一環として整備することの要請を行っていると聞いております。
 県としましては、「御茶屋御殿」の復元に当たって、文化財としての位置づけやカトリック教会の移転など解決すべき課題があることから、国、県、那覇市の三者で検討の場を設け、課題解決に向け取り組む考えであります。
 以上でございます。

 
20070204100070