平成16年(2004年) 第 1回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 2月26日
土木建築部長(安慶名正行)
 

 道路行政についての、中央分離帯撤去と平面交差点による安全・安心、より快適な生活についての2つの質問に一括してお答えいたします。
 国道330号の古島インター以北は国が管理する道路であります。当該道路は沖縄本島中南部都市圏を結ぶ幹線道路で、交通量も1日7万台以上となっており、国道58号に次ぎ交通量が多く、今後とも増大する交通量に対応が求められる重要な道路であります。
 浦添総合病院付近の道路状況は、北側90メートルに伊祖トンネルがあり、トンネルとトンネルの出入り口付近が県道153号線バイパスからの合流部となっております。交通量の多さと相まって、現況の道路交通環境のもとで平面交差にすると、トンネル付近の区間においては直進する車両や県道153号線バイパスから合流する車両、病院側へ右折する車両等が錯綜することが予想されます。浦添総合病院前を平面交差にすることは、円滑な道路交通の確保や交通安全の観点から好ましくないものと考えます。
 次に、浦添市側において平面交差ができない理由についてお答えいたします。
 国道330号の安里交差点から宜野湾市嘉数までの区間は、国道58号のバイパス機能を有する4車線道路として整備されております。そのため、主要道路との立体交差、中央分離帯や立体横断歩行者道の設置等によりアクセスが制限された道路構造となっております。それにより、同区間は高い交通処理機能を維持し、沖縄本島中南部都市圏を結ぶ重要な役割を果たしております。
 なお、国道330号の安里交差点以南、宜野湾市嘉数以北の区間については、既存の道路を拡幅し整備したものであります。
 次に、方法は全くないのかにお答えいたします。
 当該区間の交通状況や道路状況及び国道330号の道路の位置づけ等から見て、中央分離帯をあけて平面交差にすることは現状では困難であると考えます。しかしながら、将来、高規格道路網等の整備供用や土地利用状況等の変化により当該地域における交通量の減少等があり、平面交差の実現化の環境が整ったと判断される場合において設置場所を含めて関係機関と調整を進めていきたいと考えております。
 以上でございます。

 
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