平成16年(2004年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 10月 1日
農林水産部長(諸見武三)
 

 尖閣諸島海域の漁業権と台湾や中国漁船の操業についてお答えいたします。
 尖閣諸島海域には、共同漁業権等の漁業権は設定しておりません。
 また、同海域における違反漁業等の取り締まりについては第11管区海上保安本部が所管しております。第11管区海上保安本部に照会したところ、台湾及び中国漁船の操業は行われているとのことであります。
 続きまして、名護市のイルカ漁業及び漁業従事について一括してお答えいたします。
 イルカ漁業については、全国的な漁獲規制に伴い、平成元年3月に沖縄海区漁業調整委員会の指示によりイルカ漁業の操業実績のあった名護市の漁業者6名に承認を与えております。
 平成元年以降、本県での名護湾でのイルカ追い込み漁は禁止されております。平成6年からはイルカ漁業は捕獲枠の対象となり、国から捕獲枠が示されております。捕獲枠はマゴンドウ100頭、オキゴンドウ10頭、バンドウイルカ10頭の計120頭となっております。平成14年からは、国の法改正を受けてイルカ漁業は県知事の許可制となり、現在、名護市のイルカ漁業者6名に捕獲許可を与えております。イルカ漁業者枠の拡大については、名護市及び地元漁業者と調整を行い、検討していきたいと考えております。
 続きまして、有機質肥料の農業への活用についてお答えいたします。
 農業の持続的な発展を図るためには、化学肥料のみに依存しない堆厩肥等の有機質肥料の利用が極めて重要であります。宮古農林高等学校が開発した肥料も有機質肥料として登録されており、また地下水へ影響を及ぼす硝酸態窒素の削減に極めて有効であり、環境に優しい農業を推進する上からも高く評価されます。このため、県としては、農家への普及に向けて生産現場におけるモデル展示圃の設置を検討してまいります。
 以上でございます。

 
20040406160040