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平成13年(2001年) 第 6回 沖縄県議会(定例会)
第 2号 12月 6日
商工労働部長(花城順孝)
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雇用失業問題についての、ミスマッチのデータの実情についての御質問にお答えします。
完全失業率が高い水準で推移している要因の1つに、求人側と求職者側のいわゆるミスマッチがあることが指摘されております。ミスマッチの内容としては、企業が求める人材についての技術・技能上のミスマッチ、求人側と求職者側との地域、職種、年齢等のミスマッチがあると考えております。
公共職業安定所の「職業別常用職業紹介状況報告」によりますと、建築・土木技術者や情報処理技術者等の専門的・技術的職業は、求人倍率が0.7倍と比較的高い求人状況に対して、事務的職業は求人倍率が0.28倍と少ない求人に対して多くの求職者が希望している状況であります。
また、財団法人雇用開発推進機構が実施した沖縄県内の7大学学生の意識調査によりますと、県内学生の就職希望先は公務員、教員が60%を占め、就職希望地も県内が62%となっており、新規学卒者に対する県外からの求人を十分活用できない状況であります。
こうした状況を改善していくため、公共職業能力開発施設におけるカリキュラムの充実や求人のある企業の現場における職業訓練の実施、若年者を対象としたIT関連の訓練の実施等技術・技能のミスマッチの解消に取り組んでおります。また、高校生、大学生等の職業意識の高揚を図るため、県外企業における体験実習やインターンシップ等を実施しております。
なお、今後、より緻密なミスマッチ対策を講じていくためには、公共職業安定所に提出された求人のうち未充足となっている求人票をもとに具体的な分析を積み上げることが必要であると考えており、公共職業安定所における調査・分析等について沖縄労働局と調整してまいりたいと考えております。
以上でございます。
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20010602110090