平成26年(2014年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 2号 9月25日
副知事(川上好久)
 

 沖縄振興策の推進についての御質問の中で、平成27年度沖縄振興予算の概算要求についてお答えいたします。
 平成27年度内閣府沖縄振興予算の概算要求額は、今年度予算に比べ293億円増の総額3794億円となっております。その内容といたしましては、いわゆるソフト交付金が大型MICE施設整備事業やアジア情報通信ハブ形成事業などの事業費の増加に対応するため、今年度に比べ1割増の909億円の要求となっているほか、那覇空港滑走路増設事業についても、平成31年末の完成に向けて、今年度と同額の330億円が要求されております。また、沖縄科学技術大学院大学の規模拡充に向けた関連経費や、鉄軌道導入に係る調査費、道路整備や学校施設の耐震化などの公共事業関係費、北部振興事業費、跡地利用推進関係費などにつきましても、沖縄県の要望を踏まえた内容となっております。さらに、沖縄県において国際会議を開催するための経費も新たに盛り込まれております。このことは、沖縄振興を国家戦略として総合的・積極的に推進するとしている政府の姿勢が示されたものと理解しております。
 沖縄県としましても、沖縄振興の流れを確かなものにするためにもさらに加速させていくため、この概算要求額が確保できるよう、引き続き内閣府沖縄担当部局と連携を密にするとともに、県選出国会議員並びに県議会議員各位の御支援を賜りながら、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、離島・過疎地域の振興についての御質問の中で、伊平屋・伊是名架橋についてお答えいたします。
 沖縄県では、伊平屋・伊是名両村からの要請を受け、平成23年度に伊平屋・伊是名架橋の可能性調査を実施しております。調査の結果、幾つかの課題が明らかとなっております。このため、課題の克服についてより詳細に調査研究し、前向きに取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、北部振興についての御質問の中で、北部地域及び離島緊急医師確保対策基金についてお答えいたします。
 本県の北部地域及び離島の医師不足の解消は喫緊の課題であり、補助金等を活用し各種医師確保対策を実施しているものの、依然として県立病院における医師の確保が困難な状況にあります。そのため、北部地域及び離島緊急医師確保対策基金として20億円を積み立て、県外の大学からの医師の派遣や北部地域及び離島に勤務する医師のスキルアップ及び指導医の確保、また、特定の診療科医師の定着などを図る事業等を実施することとしております。
 以上でございます。

 
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