平成13年(2001年) 第 3回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 6月27日
上原 吉二
 

 おはようございます。
 一般質問を行います。
 基地問題についてでございます。
 マスコミの報道によりますと、6月18日、田中外相とパウエル米国務長官との間で行われた会談の中で、普天間飛行場の移設、環境問題、マリン部隊の訓練など沖縄の米軍基地問題が協議されたようであります。沖縄にとってこれまでの歴代の外務大臣は、沖縄の基地問題についてややもすると消極的であったことを考えると、外交的意義は極めて大きいものがあると思います。田中外相が今回積極的発言をされたきっかけは、知事が田中外相に積極的に働きかけたこれまでの成果のあらわれではないかと思いますが、知事の御感想をお聞かせください。
 それと、近々予定されている日米首脳会談や日米防衛協議に向けて、知事は今後とも本県の基地問題について我が国政府に対し精力的に働きかけるべきだと思いますが、知事の決意のほどをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、普天間飛行場の移設や工法等についての決定時期や今後のタイムスケジュールについてはどのようになっておりますか、お聞かせください。
 (3)番、日米地位協定の改定について県と国との話し合いはどうなっておりますか、その進捗状況についてお聞かせください。
 (4)、普天間飛行場の代替施設の15年使用期限問題に関し、今回の日米外相会談では進展が見られなかったことについて今後どのように推進していかれるのか、知事の御所見を賜りたいと思います。
 (5)、代替施設の規模、工法、具体的建設場所などに係る検討資料によると、航空機騒音に係る環境基準に定める70W以上の区域が民間地域に及ばない地域と記されているが、県は独自で騒音予測コンターの作成の考えはないか、それとも十分なる裏づけ資料があるのか、お尋ねをいたします。
 (6)、現在、名護市における普天間移設建設場所の説明会のあり方は、3区だけで重点的に進められているように思われますが、本来なら旧久志村13区全体の話し合いを集約すべきではないのでしょうか、県のお考えをお聞かせください。
 大きい2、津堅島架橋について。
 これまでのヘリポート移設の経緯を振り返ってみると、津堅島の皆さんの貢献度も大きいものがあったものと思われます。北部振興策云々だけじゃなく、津堅島の住民のこれまでの御労苦にこたえて津堅島架橋を初めとして同島の振興策を真剣に考えるべきだと思いますが、知事の御所見を賜りたいと思います。
 大きい3、高潮対策について。
 現在、国頭、大宜味両村で越波被害や高潮対策として整備が行われておりますが、同西海岸隣接地域の名護市源河、稲嶺区間においても越波、高潮飛沫被害が絶えず大変困っております。源河、稲嶺両区ともその被害防止策として名護市に離岸堤設置の陳情を行っております。名護市議会もそれを受けて採択を行い、3月に名護市長から知事あてに進達がなされております。
 県として、同地域の離岸堤整備についてどのような御見解をお持ちですか、お尋ねをいたします。
 次に大きい4、若者の暴走行為について。
 警察は、県民の生命と安寧のために日夜頑張っていることに敬意を表するとともに高く評価いたします。
 最近、従来にも増して夜間における若者の車両による暴走行為が頻発しており、付近住民はもとより一般車両の通行にも大変迷惑をかけております。いみじくも私が質問通告を提出した翌6月21日、琉球新報の投稿欄に沖縄市の比嘉正清氏が次のように訴えております。
  深夜に出没する暴走族、彼たちは深夜の零時前後からオートバイの爆音を響かせながら沖縄市  中の町大通りから諸見大通り(330号)へと、わがもの顔で自分たちの天下のように無軌道ぶりのふ る舞いである。 ブルンブルン、ブルンの甲高い音を巻き散しながら往復を繰り返し、パトカーの サイレン音が鳴り出すとクモの子が散ったように何処かに雲隠れである。 暴走族は沿道添いの人 たちが寝静まったころに出没するので非常にやっかいだ。これからは毎夜のごとく熱帯夜で寝苦し い夜が続く。彼らがオートバイの爆音で、付近住民の安眠を妨害していることは決して許される行 為ではない。 安眠妨害されている人たちの中には、体の変調を訴える人もいると聞く。それが元 で眠れないことほど苦痛はない。暴走族の若者たちも人の子。今以上に暴走行為がエスカレート  し、多数の沿道の人たちが眠れぬ夜の苦痛を訴えているのも分かってほしい。暴走行為は世のた  め、人のためならずということを。
と言っております。
 北谷町の美浜においても、最近、前夜から午前4時、5時までかけてずうっと暴走行為を繰り返している状態でございましたが、これを付近の住民がたまりかねてやめよということで言ったら、6名の皆さんに向かってこられたということで、ここでけんかしてよいかということを言っておりましたけれども、そうしたらあなたも罪になるよということでもって、そういったことから啓発活動をお互いで高めましょうという話があったわけでございます。
 このようにして個人の実名で投稿したことは勇気ある行為であると同時に、問題がそれほど深刻であることを我々は理解しなければなりませんし、沖縄市のみならず県内各地で続発していることについて県警本部長にお尋ねをいたします。
 (1)つ、これらの県内におけるグループの実態について、(2)、県内の暴走族の具体的行動について、(3)、俗に言う期待族の状況について、(4)、最近の取り締まりや検挙状況について、(5)、グループの解散等の状況についてでございます。
 次に、暴走族を許さない社会環境づくりの一環として、地方公共団体の暴走族根絶条例等の制定に協力する立場から、条例制定について全国的にはどのような状況ですか。また、沖縄県内もあわせてお聞かせを願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
 答弁を聞いて再質問を行います。

 
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