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平成13年(2001年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 8号 3月 2日
高江洲義政
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またまた外人による事故かと、事件かということで、けさの新聞はアメリカの少年による放火事件、大きく取り上げられておりましたが、この件につきましては10日ほど前から私のアンテナには入っておりましたが、連続であのような凶悪なことをしていたとは全くびっくりであります。
したがって、我々は議会でも求めました軍人・軍属の教育もさることながら、基地の中に通う大学生や高校生までそういった道徳教育を求めていくべきではないだろうかと、このように考えるわけでございます。
私は、ヘイルストンさんはこの7月におやめになってハワイに行くようでありますが、恐らくワシントンで最後の勤務につくだろうとこういう話であります。長い間、ふらちな軍人が一部にいるために苦労されたヘイルストンさん、今度は6月に知事を訪ね、さようならのあいさつをしに来るはずでございます。グッド・ラック、ミスター稲嶺、グッド・ラック、オール・オキナワンピープル、こういうことで来るはずです。どうぞ稲嶺知事もグッド・ラック、ミスターヘイルストン、頑張れよということで笑顔で別れてほしいとこう思います。
私は、こういうことをあえて申し上げますのも、沖縄市内には特に外人が夜も徘回しております。あるグループは、もう夜中は外人は出すなとこういう声もあるわけでございますが、空港通りのある外人が入る店などは本当に夜中12時以降外人は入ってほしくないと言っているぐらいです。あのカラオケのマイクをトイレにぶち込んだり、携帯電話をぶち込んだり、あるいはトイレのあのロールペーパーを丸ごとトイレに入れて詰まらせたり日常茶飯事のようであります。そのたびに汚い話ですが、便器を割って修理をする。彼らが使う金といえば12時以降ですから5ドルか6ドルのビール1本を飲んで1時間も粘る。こういうことはもう日常茶飯事のようであります。ですからそのあたりのふらちな軍人もいるということもありますが、ヘイルストンさんも随分苦労しただろうと思います。
笑顔で送ってあげてください。
さて先日、我が自由民主党の県連幹事長の西銘恒三郎さんと私のおんぼろ車で沖縄市に向かっておりました。国道58号の屋富祖でヒートしてしまいました。邪魔にならないように横にとめて、歩道橋を渡ってスーパーで水を買ってきて西銘議員と二人上着を脱ぎ捨てて車のボンネットをあけてみようとしたら、若い青年が軽自動車をとめてきて、どうしたんですかと。ヒートしているときはこういう、こういう扱い方をしないといけませんよということで近寄ってきたのであります。ビートたけし、いやいやヒートしたときぐらいの処置の仕方はわかっているつもりですが、彼のプライド、自尊心、親切さ、それにほだされて西銘議員と二人は素直に彼がやるままにその所作を見ておりました。会話の中で、彼が浦添の陽明高校の学生であるということも知り、そして給油所でアルバイトをしているということも知りました。私は、その日は土曜日でありましたんで、月曜日に陽明高校に電話を入れました。校長と先生方の教育がよろしいから、こういう立派な学生さんが育っているということで感謝の電話を入れたんであります。
私が電話を入れたのは、担任や校長がこの国吉力君という学生のことをクラスで、あるいは学校でこういう善行があったということを話してほしいためにこの波及効果をねらって電話を入れたんです。後はどうなったかわかりませんが、私たちは常に人様の悪い部分を見るより、いいところを見て前に進んでいった方がいいかと思います。悪い話はすぐどこまでも飛んでいきます。「悪事千里を走る」であります。英語でもたしかありました。「イル・ニュース・ランズ・ア・マイル」、こういうことで悪い話は1マイルすぐ飛んでいく。英語でも全く同じです。
ですから私は、この教育の波及効果というのをねらって陽明高校の校長先生に感謝の電話を入れたわけでございます。
我々大人社会でも毎朝見かける光景が、毎朝議会に来るときに渋滞の中を青信号だからといってどんどん突っ込んできます。そうするとまた交差する車が通れなくなる。この渋滞が渋滞を生んでますます通れなくなる。先ほど髙良副議長も話しておりましたが、ポイ捨て、車の窓から吸い殻を捨てるとか、いろいろ事例を見ております。ですからこういうことは我々大人社会から直していかなくちゃいかぬなと思います。
さて話は変わって、最近、稲嶺知事のことを二枚舌と批判された方がおります。しかも批判の中のコメントに、基地の存在を認めておきながら、県議会が海兵隊の兵力削減を決議したのはうそつきだという意味ととれると。アメリカではこうした態度が最も嫌われると、こういうコメントでした。
私は、基地の存在を認めておきながらというところに言葉のすりかえがあると見ています。これは基地の整理縮小を主張している稲嶺知事や県議会であるわけです。それをすりかえて、こういう表現の仕方をするのは言葉のすりかえである。基地の整理縮小を主張していながらという言葉にかえるべきではなかったかと、これが知事経験者の認識かと疑いたい。
基地の整理縮小を主張するなら、当然兵力削減を主張してもおかしくない話でありますよ、前の知事さん。名前は忘れましたが……。いやしくも革新と言われる知事経験者が、メールを発した四軍調整官を非難するでもなく、こういう形で現知事を非難するということ自体、私は人格が疑われてもしようがないと思います。
ヘイルストンさんが稲嶺知事にわびに来たとき、稲嶺知事は、求められる握手も返さない、笑顔も浮かべない、目も見ない。県民からはシタイヒャー稲嶺さん、これぐらいは怒ってもいいよという評価でした。
6年前を振り返って、あの少女暴行事件で当時の四軍調整官が当時の知事に──名前を忘れました──わびに知事室に来たときに、応接室で待つこの知事さんが笑顔で入り口まで迎えて握手を求めたんです。いらっしゃい、あれを見て唖然としましたですよ。歓迎なのか、わびに来た人をしかる、怒る態度も見せずに笑顔で入り口まで四軍調整官を迎えた。その後、宜野湾でのあの県民大会で当時の知事の言葉に、少女の人権が守れなかったことに責任を感じて云々、こういう演説をされておりました。私も当時の県会議長・嘉数現衆議院議員とともに舞台の方におりましたのではっきりと聞いております。こういう態度こそが二枚舌どころか二重人格者であると私は断定したい、こう思っております。
さて、稲嶺知事はこの沖縄をよりよい県にするためにだれよりも強い責任感で私利私欲を捨てて私は知事職を務めていると思っております。過去に経済界にあるときは、特に当時の知事を非難することもなく、むしろ御自身の立場から当時の知事に協力もした。そのことは稲嶺さんの人柄であったと評価しております。県民のためにと思ってやっていることが、毎日のようにああでもないこうでもないと批判を受け、嫌になることもあると思うでしょうが、知事職を投げ出したい気持ちになることもありましょうが、権力を振りかざし、権力にしがみつくという姿勢より、県民のため私がやらねばだれがやるという責任感でどうか知事職を全うしてください。
後で出てくる質問とも関連いたしますが、ある国道の工事現場でのことであります。その現場は、国道の中心部はトタンで覆われていますが、去るある蒸し暑い日に渋滞でそこを通っておりましたら、かすかにトタンの中から、風とともに去りぬじゃなくて、風とともに車の中に入り込んでくる極めておもしろくないにおい。私は、特に天気のかんかん照りの蒸し暑い日などはそういうことが感じられます。あの隠されたトタンの中はトイレがわりに使われているのではないかと感じたほどであります。私の車の前後を走っていた「わ」ナンバー、すなわちレンタカーの観光客でありましょう、済まないという気持ちになりました。これで観光立県かという気がするわけです。
世の中には自己虫という虫がいるそうですが、私はそういう業者こそ公共工事から外したらどうかと提案したいぐらいであります。
さて、質問を忘れました。少しだけお聞きしたいと思います。
県の土木工事において、直近の5年間の特A業者の数と受注件数と受注高の割合を示していただきたいと思います。
さらに、同じく直近5年間のAクラスとBクラスの業者の数と受注件数、受注高の割合。これは土木工事のことを申し上げましたが、建築工事、電気工事、管工事もそれぞれ示してください。
土建部長は、先日の御答弁で大型工事の細分化は今後検討すると言っておりました。特Aランクの業者への発注について、現行の1億5000万以上を2億円以上にすることについては諸理由からその考えがないと言っておられて理由をそれぞれ述べておられました。
先日の共産党の外間久子さんの質問にもありましたが、77年以来この状態、いわゆる金額は変わってないということですが、当時からすると経済情勢も社会情勢も大変な変わりようであります。そういう意味でそろそろ検討する時期に来ているのではないかと、こういうことで聞いているわけです。御所見を聞かせてください。
公募型の競争入札制を導入していない県もあるようでありますが、それはどこどこか、お示しいただきたいと思います。
それから県内企業への優先発注、県産品の優先使用は当然のこととして県はその方針であると諸先輩方の議員各位の質問に答えておりますが、県産業まつりで県知事賞を受け、さらに創造法の適用も受けたある企業の商品が優良品ということで県知事賞を受けたのに県発注の工事にその後使われてない、こういう事例がありますが、それはどういう意味ですか。
次に、中小企業経営革新支援法と特別自由貿易地域への企業の進出についてお伺いいたします。
本土企業が沖縄県に進出したり、新たに沖縄県内で会社を設立した後に特別自由貿易地域内に工場をつくり生産開始をしたとしても、特別措置法で税制上の優遇措置が受けられない盲点があります。最初から自貿地域内に法人を設立していなければならないからそういう法律の適用外にあるということですが、これはぜひとも国にその改善策を求めていただきたいということを要望し、またこれについての御所見を賜りたいと思います。
また本社が県内にある場合、特別自由貿易地域内に本社の移転や工場の設置届けをするだけでいいのではないか、そういうふうに条例を変えるべきではないか、法律を変えるべきではないかと思うんですが、いかがですか。
また、沖縄県に新たに進出する企業に対しては従来より踏み込んだ制度上の支援も必要だと思います。代表質問、一般質問で沖縄新法の話もいろいろ出ましたが、沖縄振興新法の中に金融面と制度上の支援策を盛り込めないか、踏み込んだ形で御答弁をお願いしたいと思います。
3番目に、先日の新聞で「進出企業に30億円補助」という見出しで、青森県の液晶産業の集積を目指すクリスタルバレイ構想ということでの企業支援策が発表されました。補助策としては画期的であるということでありますが、新計画あるいは新法の中で情報産業、IT産業のみならず企業誘致策としてこういうことも盛り込めないかということをお聞きしたいと思います。今年度はたしか7000万ぐらい県知事の企業誘致の策が予算も計上されていたはずであります。こういうことも並行して制度上の問題をもっと掘り下げてやっていただきたい。
さらに、沖縄県において中小企業経営革新支援法の適用を受け操業をしている企業は何社あるか。あるいはどういう面の支援がなされているかをお示しください。
産業振興公社についてちょっと触れてみたいと思いますが、県内企業における研究開発、商品開発あるいは資金、人材等のコーディネート支援をするということだが、具体的にはどういうことをしているのか、お聞かせください。
県の各部における企業誘致への取り組みで、どうも私が感じる範囲では横の連携が不十分な点もある。産業振興公社のワンストップサービスは、その連携を補充するための補完するためのものであるか。またワンストップサービスは機能しているか、こういうことをお伺いいたします。
以上です。御清聴ありがとうございました。
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20010208030130