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平成13年(2001年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 10月 4日
教育長(津嘉山朝祥)
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教育行政について、野球場の全面改築についての御質問にお答えをいたします。
御承知のように、奥武山野球場は昭和35年に建築をされ、本県野球の殿堂として多くの野球愛好者や青少年に親しまれてきましたが、現在、施設の老朽化が進んでいるため安全性が憂慮される箇所等に関しましては改修等で対応している状況であります。
こうした状況を踏まえ、県教育委員会におきましては平成12年3月に「沖縄県社会体育施設整備検討委員会」を設置をいたしまして、平成13年2月に「沖縄県立社会体育施設整備基本構想」を策定をいたしました。今後は、この構想をもとに関係部局及び関係団体等との調整を行い、野球場を初め本県社会体育施設の年次的な整備充実を図っていきたいと考えております。
次に、同じく教育行政について、県立サッカー場の建設についての御質問にお答えをいたします。
本県においては、専用のサッカー場がないため県総合運動公園の多目的広場や陸上競技場等を利用してサッカー競技を行っております。現在、奥武山運動公園に専用サッカー場を設置する予定はございませんが、今後設置場所や設置規模などを含めその必要性を検討をしていきたいと思います。
同じく教育行政について、県立那覇高等学校衛生看護科が平成14年度以降募集廃止される理由は何かとの御質問にお答えをいたします。
那覇高等学校衛生看護科は、昭和41年4月設立されて以来、地域社会の保健・医療の向上に寄与してまいりました。
ところで、平成11年12月、文部省・厚生省連名で「保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則の一部を改正する省令」が公布をされ、平成14年4月1日から施行されることになっております。
改正の主な内容は、近年の医療の高度化に伴い准看護婦教育の向上を図る必要から、准看護婦養成カリキュラムを現行の1500時間から1890時間へ大幅に拡充することなどでありました。改正カリキュラムによって教育課程を編成いたしますと、必修看護科目53単位、普通科目49単位、特別活動等6単位を合わせて総単位数108単位となります。それを現行の総単位数94単位と比較をいたしますと14単位も多くなり、生徒にとって極めて負担過重になります。
これらのことから、全国的にも本県と同様に准看護婦養成の学科は廃科の方向にあります。
県教育委員会といたしましては、関係学校等と広く意見を交換いたしまして、同学科のあり方等については生徒の進路の実態や学習のニーズ等を考慮し、教育課程の編成上の問題から総合的に判断し募集停止といたしました。
続いて同じく教育行政について、募集廃止のためには関係機関との十分な調整が必要だと思いますが、そのことはどうなっているかとの御質問にお答えいたします。
県教育委員会といたしましては、平成11年12月以降那覇高等学校衛生看護科のあり方につきまして同校の教職員、PTA、同窓会と意見調整を行ってまいりました。
また、平成12年6月以降同学科の大多数の生徒が通学しております那覇、島尻、中頭の3地区の中学校進路担当、県内6地区に設置した「県立学校編成整備に関する地区協議会」等とも広く意見交換をしてまいりました。さらに、平成13年1月から県の関係部局、関係機関・団体等から情報を収集し検討を重ねてまいりました。医療関係団体に対しては、去る7月に沖縄県医師会や沖縄県看護協会を訪ね、県教育委員会の考え方を説明したところであります。
以上でございます。
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20010406100080