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平成22年(2010年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 6月30日
警察本部長(黒木慶英)
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県内における飲酒運転の現状についてお答えいたします。
まず、飲酒絡みの交通事故の発生状況についてでありますが、平成21年中の飲酒絡みの人身事故は125件、全事故の1.98%の構成比率であります。また、死亡事故は13件、これは全死亡事故の28.3%の構成比率となっております。全国平均でこの構成比率を比較しますと、人身事故ではその割合が2.4倍、死亡事故では4.2倍と高い比率になっております。
本年は、5月末現在で70件の飲酒絡みの人身事故が発生しております。前年同期と比べて21件、42.9%の増加となっております。死亡事故は2件で、前年同期と比べまして3件減少しております。
一方、飲酒運転の検挙件数につきましては、平成21年中は1725件となっており、全国と比較しますと、実数において7番目に多く、人口1000人当たりでは全国平均の3.8倍となっております。
本年5月末現在の飲酒運転の検挙件数は790件で、前年同期に比べ28件、3.7%増加しており、飲酒運転で検挙される者は依然として高い数値となっております。
次に、飲酒運転に占めるアルコール依存症の割合についてお答えいたします。
県警察においては、飲酒運転で検挙された者がアルコール依存症であるか否かについての判定は困難であります。したがいまして、飲酒運転に占めるアルコール依存症の割合につきましては把握しておりません。
なお、飲酒運転の再犯率について申し上げますと、平成21年中に飲酒運転で検挙された者のうち、任意で調査に応じていただいた方1365人について分析した結果、飲酒運転の再犯をした者は243人で、再犯率は17.8%となっております。また、男女別では、男性が1190人中212人、17.8%、女性が175人中30人、17.1%となっております。
次に、常習飲酒運転者の調査研究についてお答えいたします。
県警察では、飲酒運転根絶対策の一環としまして、平成20年に、琉球病院との協働による飲酒運転等多量飲酒・アルコール依存症に関する調査を実施しました。この調査は、常習飲酒運転者対策に資することを目的に、個人の飲酒習慣と飲酒運転との関連を明らかにしようとするものであります。県内の運転免許取消処分者講習を受講した677人に対しまして、アルコールの問題があるかどうかを調査したものであります。
平成20年11月に出されました中間発表では、男性540人中222人、41.1%、女性66人中16人、24.2%がアルコール依存症の疑いがあるという結果が出ております。
県警察におきましては、今後琉球病院による最終取りまとめを受けて、同病院と協働した常習飲酒運転者対策を推進してまいりたいと考えております。
以上でございます。
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20100206060120