平成20年(2008年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 7月 9日
病院事業局長(知念 清)
 

 医療問題についての御質問のうち、安田診療所の休止に伴う住民の不安解消対策についてお答えします。
安田診療所の休止後、安田地区の住民は、辺土名にある国頭村立診療所や民間医療機関を利用しており、これらの施設からそれぞれ週1回送迎車による医療サービスの提供もなされております。また、国頭村立診療所においては、住民からの要望があれば、訪問診療にも応じているとのことであります。
 このようなことから、病院事業局としては、安田診療所の休止に伴う住民不安の軽減が図られているものと考えております。
 続きまして、訪問診療の成果についてにお答えします。
 安田地区については、住民の要請を受けて、昨年4月から国頭村立診療所の医師が月2回の訪問診療を実施しているとのことであります。
 安田診療所を休止した平成19年4月から平成20年6月までの訪問診療の延べ患者数は470人とのことであります。
 続きまして、安田診療所休止後の対策についてお答えいたします。
 国頭村役場へ確認したところ、平成19年8月に安田区長ほか数名の安田区の住民が国頭村を訪れ、村営での診療所再開を文書により要請したとのことであります。
 国頭村は安田区からの要請を受け、平成20年2月に「安田診療所の再開要請に伴う検討委員会設置要領」を策定しております。
 今後の対応については、同委員会において検討がなされるものと考えております。
 続きまして、県立病院の産科・婦人科医師の配置人数についてお答えします。
6月1日現在の県立病院の産婦人科医師の配置数については、北部病院は2人、中部病院は10人、南部医療センター・こども医療センター9人、宮古病院1人、八重山病院5人の合計で27人の配置となっております。
 続いて、北部病院の産科の現状についてお答えします。
 北部病院産婦人科については、平成20年7月から産科診療を一部再開したところであります。現在、医師2人体制により、他の医療機関からの紹介患者等に絞って診療を行っておりますが、24時間救急対応は困難な状況にあります。
 病院事業局としては、遅くとも年内には医師4人体制による産婦人科の完全再開を目指して、現在、複数の医師と鋭意交渉中であります。
 以上でございます。

 
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