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平成19年(2007年) 第 3回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 10月 2日
比嘉 京子
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再質問を行います。
まず、県立病院の健全化についてですけれども、9月29日の報道で、単年度で40億の削減努力をするという報道がございましたけれども、40億の根拠について具体的な説明をお願いしたいと思います。経営努力をこれまで行ってきたということでございましたけれども、その数字についてお願いします。
それから、全適のメリットとして病院経営の専門職員の採用を独自にできるということがありますけれども、それについての検討はされているんでしょうか。
それから、職員の定数ということがよく問題になりますけれども、実働数と乖離がないかどうか。実際に働いている人の数字、休職してない、働いている人の数字はどうなんでしょうか。
2番目に、健康推進についてお伺いいたします。
アクションプランを今回つくられているようですけれども、2010までの10年間で7年が経過をしているわけですけれども、地方における健康施策というのが41市町村中25というこの実数、数字を考えましたときに、どこに問題があるのかなと。あと3年しか残されてないのにまだつくられてない市町村があるということをどう理解するのか。そこら辺について、理由について認識を伺いたいと思います。
それからアクションプランの予算ですけれども、今、知事が所要の予算を獲得する旨の答弁がありました。私は、本県の医療費が700億から800億と言われているわけですから、医療費の1%は予防費とするという思い切ったそういう考えがない限り、このような大きなテーマはなかなか難しいのではないか。そのことは医療費の5年先、10年先を考えますと、削減の計画目標を立てると決して高い数字ではないというふうに思います。と同時に、県民の長寿を取り戻すという再構築にチャレンジするわけですから、私はやはり何%かは予防に回すというような考え方が今必要ではないかと思っておりますが、知事の御意見を伺いたいと思います。
さて、昨年の議会答弁におきまして、助産師の養成はこれから5年間、年間100人の需要があるという答弁がありました。今回の県立看護大学で20人の養成をプラスするわけですけれども、本当に100人の需要に満たされていくのかどうか、認識を伺います。
それから児童福祉施設を民間委託をするということに対して、経費を半分にするということですけれども、1つ残されている公の児童福祉施設としての責任はどのように考えておられるのか、お伺いしたいと思います。
3番目に、教育行政についてですけれども、給食の異物混入ですけれども、1つには、現場の声を聞きますと、センターと委託業者の単独校に起こっていると。特に、給食センターの老朽化が指摘されているわけで、クーラー設備がないところは窓をあけるので虫の混入等があると。
これは今、学校給食というよりも、私はそれ以外の観点で少し提案をさせていただきたいと思うのですけれども、この老朽化した学校給食センターの建てかえに際して、まず給食の安全性とかおいしさについてももちろんのことですけれども、単独校がベストであるというふうに考えます。それが無理なら、親子方式でもいいのですけれども、1つは、学校給食以外の観点として、災害時の危機管理の面からも県として勘案していく必要が今後あると思うのですけれども、非常時の地域の食を担う場所として学校給食の厨房を位置づけていく、そういうような考えが必要ではないかと思うのですけれども、防災担当の部長の見解をお聞きしたいと思います。
それから栄養教諭の任用について、ことし4名任用されました。もちろん断トツはお隣の鹿児島で150人、160人という任用がされております。これを、生徒の数を見てみますと、児童生徒が16万人いるわけですね。そうすると4名、これを割りますと、1人当たり何万人の生徒を見なければいけないかということが出てくるわけですが、先ほどその栄養士のいわゆる働きの中に個別指導ということがありました。この個別指導をするために、つまりアレルギーや肥満児の個別指導をするために、本当に今87名の先生方を全員任用しても、私は費用として4000万弱の費用になるかと思うんですが、決して高い費用ではない。今後、私たちのような大人をこれ以上ふやさないために、10年後を見据えた費用の効果として決して私は高い費用だとは思わないけれども、これに対して総務部長、ぜひ御答弁をお願いします。
さて、私は、基地というものの認識をぜひ問い直したいと考えている者の一人でございますけれども、基地の中と外での生活をしている我々との認識に大変な乖離があるのではないかと常日ごろ考えております。元アメリカ海兵隊のアレン・ネルソンさん、何度か沖縄にもいらしておりますが、その方の証言から、沖縄のアメリカ軍基地の実態を再考してみたいと思います。
ネルソンさんいわく、海兵隊入隊当日でたたき込まれることは、むだ口をきくな、命令だけが絶対だ、考えるのは幹部がすることだ。おまえたちは、命令に従うだけでよろしいと。
日の出前に起きてランニングをし、体力強化のトレーニングをし、軍隊の訓練と任務は殺しである。政府は、軍隊や自衛隊関係のことをピース・キーピング(平和維持活動、平和維持軍)という言葉を好んで使いたがるが、海兵隊の訓練には平和の「ヘ」の字も出てきません。来る日も来る日も殺しの訓練であり、理論も実践も殺しであります。
かつての我が国がアメリカ人のことを鬼畜米兵と呼んだように、彼らもまた相手の人たちのことを人間じゃないとすり込まれ、我々日本人のことは「ジャップ」というふうに呼び、18歳から19歳の若者が40人で一小隊を編成し、教官が隊員の前に立って質問する。おまえたちの任務は何か。私たちはかねてから言われているとおりに、「キル」と答え、そんな声で聞こえるかと言われたら、さらに声を張り上げて「キル」、まだ聞こえんぞとやられ、声を振り絞ってありったけの声で「キル、キル」と言った後、「ウォー」とライオンがうなるような声を発するまで訓練するわけであります。一人前の海兵隊になるということは、相手を殺し、場合によっては自分も死ぬということを意味するわけです。
いよいよ訓練期間が終わって出征という命令を受けた。生まれて初めて外国へ。わくわくして聞くと、戦地に直行するのではなく、日本近海の小さな島に立ち寄るとのこと。沖縄です。沖縄の金武町にあるキャンプ・ハンセンに配属されて戦闘直前の実戦練習を受けました。沖縄での練習はすべてが変わっていました。射撃訓練は実弾を使い、戦車やヘリコプターと共同で村人を逃がさない村落包囲作戦。射撃訓練の標的はアメリカでは牛の目であったのに対し、沖縄では人の形で股間をねらう練習。アメリカでは射撃訓練で、沖縄では殺人訓練をし――ここから戦場の話になるわけですが、私が引用したいことは、昼間の訓練を終えてからであります――夕方シャワーを浴びて夜の街に繰り出して、その目的は3つ、酒とけんかと女。酒を飲みタクシーに乗り、ゲートまで行って料金を踏み倒すときに運転手を殴る。女からサービスを受けた後も運転手と同じ目に遭わせる。
こういうことを何てむちゃだとお思いでしょうけれども、私たちを忘れないでほしい。私たちは毎日、殺しという暴力を仕込まれているので、兵士たちが街に繰り出すときに暴力性だけを基地に残しておくわけにはいきません。暴力が街に横行するのであると。
各基地でこのような不祥事が起こるたびに、いち早く司令官は周辺住民に謝罪の声明を発しますが、心の中ではこの新人どもも暴力性がようやく身についてきた、戦場で使いものになるぞと御満悦かもしれないのですと述べています。
私たちは、本当にこういうような基地を、この間の教科書検定と同じように知事を先頭に押し戻すことはできないんでしょうか、知事の見解を伺います。
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20070305170080