平成19年(2007年) 第 1回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 2月27日
教育長(仲宗根用英)
 

 それでは県立宮古総合実業高校(仮称)の開校延期についてお答えします。
 県立高等学校編成整備計画では、宮古地区の少子化に伴う生徒数の減少を背景に、農業、水産業、商業など幅広い専門分野を総合的に学ぶことができる総合実業高校を宮古農林高校と翔南高校を再編・統合して設置する計画があります。
 本計画の策定に際しましては、当地区において経済団体やPTA関係者の代表から成る地区協議会やフォーラムを開催し協議を重ねてきました。
 また、計画の推進に当たっては、PTAや同窓会の代表者、県議会に陳情を出された方々に説明を行うなど理解を求めてまいりました。しかしながら、昨年6月の地域説明会においては、地域への説明が十分でないとの意見が出されました。
 県教育委員会としましては、地域の合意形成が十分でない状況下において、受験生に動揺を与えてはいけないという教育的配慮から開校を1年延期いたしました。
 次に、宮古地区の高等学校編成整備に関する意見書についてお答えします。
 「宮古地区の高等学校編成整備の在り方に関する意見書」は、同地区の将来の高校のあり方を関係者によりまとめられたものと認識しております。同意見書においても、農業系と水産系の学科を持つ専門高校の統合を肯定的にとらえていることから、宮古農林高校と翔南高校の統合に一定の理解が得られたものと考えております。
 商業科の宮古工業高校への移設や宮古高校における入学定員の減、国際関係学科の新設などについては、今後、学校の再編・統合とは別に、志願状況や生徒、保護者のニーズ等に配慮しながら、魅力ある学校づくりを進める中で検討されるべき課題であると考えております。
 なお、昨年の地域説明会以降、これまで両校のPTAや同窓会を初め、関係者への説明を重ねてきたことにより理解を深めていただけたものと理解しております。
 現在、両校においては、平成20年度開校に向けて教育課程の編成など具体的に取り組んでおり、今後とも学校関係者や地域の御理解と御協力を得ながら計画を推進してまいりたいと考えております。
 以上であります。

 
20070107110050