平成20年(2008年) 第 3回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 10月 1日
崎山 嗣幸
 

 では、再質問をします。
 民間専用化の件でありますけれども、私は民間専用化を求めない知事、随分と県民の意識と相当ずれているというふうに思います。
 先ほど上里議員の答弁にもありましたが、過去に12件民間専用化を求めたということがありましたけれども、これは那覇市議会も超党派でこの間、何回となく民間専用化を求める決議をしておりますし、保守系の首長も含めて県民であるならば、だれがもこの那覇空港の危険性をわかるならば民間専用化を求めることをやってきたと思います。それを知事は、民間空港であるけれども、那覇空港の軍民共用を容認をする、当たり前の感じで答えておりますが、御承知のように、米軍の管制下の嘉手納ラプコンが故障したり、あるいは自衛隊機と民間機のニアミスが起こったり、相次ぐ自衛隊機の事故、さらに自衛隊那覇基地の増強、これはもうまさに一触即発の那覇空港だと思いますけれども、平然と自衛隊機の軍民共用を認めた中で安全確保をするということでありますから、何の解決策にも私はならないと思いますので、知事の軍事優先政策の立場が明確になったのかなと思っていますので、もうこれは答弁を受けないことにしたいと思います。指摘しておきます。
 それから、原子力潜水艦の放射能漏れ事故でありますが、これは放射能の漏れは1件もないということで公表されてないということの答弁がありましたが、核搭載可能な原子力潜水艦はトマホークがあったということで答弁をしておりますが、前に沖縄近海でタイコンデロガ号という原子力空母から水爆を搭載したA4攻撃機が海に転落した事故があったと思いますが、これは当局において記憶をしてないのか、まずこれを答弁をお願いしたいと思います。
 それから、核搭載可能な艦船は核兵器をおろすのは大きな修理のときだけであり、日本の寄港のときには核兵器を搭載しての入港だということを米軍の退役将校が「ラロック証言」とされておりますが、非核三原則を国是とする沖縄に、日本に入港したことについては、これは容認されるべきではないと思いますが、見解をお願いしたいと思います。
 それから、那覇新都心の用途変更の件でありますが、県は用途変更に際して同意をしたと言っておりますが、では、県のマスタープランと整合性があったから同意をしたと言っておりますが、これは周辺住民の問題提起も含めて同意をしたということなのか、答弁をお願いします。
 それから、同意をしたときに県は那覇市に住民との対話に誠意を持って取り組むことを要望しているということで先ほど答弁がありました。では、那覇市はどのような方法で住民に誠意を示したのか、それを答弁お願いします。
 住民は、今、住民訴訟を起こして那覇地裁で第1回口頭弁論が行われておりますが、この訴訟の主な内容を承知をしておりましたら明らかにしていただきたいと思います。
 それから、県は那覇市に景観審議会の開催を求めたが、那覇市はまちづくりは市町村の主体であるので、これは建築物の高さ等、県は理解を示しているということで那覇市は話して、景観審議会の開催をしてないということで答弁がありましたが、では、あえて県は那覇市に景観審議会の開催をなぜ求めたのか、答弁をお願いします。
 それから、福祉のまちづくり条例の件でありますが、部長は、今回の改正の目的を歪曲しているような感じがしますけれども、この今回の改正の目的は、那覇市が共同住宅とかマンション等の対象施設を21戸以上が50戸以上に、それから1000平米以上を2000平米となって、エレベーターが狭くなるということで那覇市の条例を削除をして、これは県の条例に戻るということが今回の趣旨であるけれども、全体をひっくるめて答弁をして、ソフトが充実をしているからいいんだということを言っていますが、そういうちぐはぐな答弁は私は問題があると思います。
 福祉のまちづくり条例は、御承知のように高齢者や障害者を初めすべての人々が安全で快適に生活できる施設を整備することが目的でありますし、今回の那覇市の条例改正は対象施設が緩和されることなんですよね。緩和されるということは、障害者とお年寄りが不便になるということですよ。これが充実するということはおかしいのではないかと私は言っているので、後退ではないかと言っているんです。それを明確にお願いします。
 それから、何が原因で那覇市はこの条例を削除をしたのか、これを答弁お願いします。
 それから「東横イン」の問題でありますが、「東横イン」は、これを検査・監査終了後に建物を直しているんですね。それが条例違反をしたということで、身障者のトイレを物置にしたり、それから客室を事務所にしてみたり、駐輪場をロビーにしたりというのが問題になって、それがハートビル法、建築基準法、市の条例違反ということでこれが行政の指導監督がまずかったというのが教訓なんですよね。このことを私は聞いていますので、再度答弁をお願いします。
 それから、知事の訪米問題でありますが、公室長と知事の態度は何も矛盾していないと言っておりますが、我々が言っているのは、米軍再編の確実な実施というのは、これは知事が代表質問からこの間言っていることについては、辺野古移設も含めてそれに入っているということを言っているので、これを削除するようにということを求めたところ、公室長は検討する、知事はわからないと言っていたこと自身が矛盾しているんではないかと言っていますので、米軍再編の確実な実施について、削除をして、これは従来、歴代の知事が語っていたような基地の整理縮小や海兵隊の撤退の内容を変更するのか、そういうことを明確にしてもらいたいと思います。
 よろしくお願いします。

 
20080306010190