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平成18年(2006年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 6号 10月 3日
呉屋 宏
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再質問をいたします。
所見を述べながら一気に12分行きたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
産業構造の改革は、企画部長はやらないとおっしゃっていますけれども、今のままで農林水産業はいいんでしょうかね。2%から1%にこの5年で落ちて、そのまま上げずにどこまでが理想かも追求せずにそのまま就業力人口にしたいのかなというのは非常に不思議でなりません。
それと、現在の私たちの沖縄県は136万人の人口がおります。15歳以上で112万人、労働力人口が今65万人おりますけれども、就業力人口は60万人であります。失業率約8%で5万1000人の失業者。これは皆さんお読みになったと思いますけれども、振興策が終わる平成23年には労働力人口は70万人になるんです。そうしますと、これは県の推計ですから、そうしますと10万人が失業者になっていくわけですね。もちろんこれは60万人の就業力人口がそのままでという前提ではありますが、就業力人口は一体どこまで伸びるんでしょうかということを考えたときに、失業率は14%を超えていくわけであります。このことに対して23年、70万人という打開策をもっと詳しく知事には質問としてやりますが、知事にもう少しわかりやすく、23年にどうなっているということをもう一度お答えをいただきたいなと思います。
第2問に知事にもう一つお答えいただきたいんですが、8年間でどのような新しい産業ができて、どの業種が伸びていくのかというのは、ただ観光ということであれば非常にすそ野が広いと言っておられますけれども、それは当然だと思うんですね。しかし、それ以外にないというところもまた悲しいところでありまして、ほかに何か産業の芽出しはできないのかなというところをもう少し御説明をいただけませんか。
そして私たちは、知事が就任し、平成11年からこの7年で実は740の会社が倒産をしているんですね。約3600億の負債総額になっていくわけです。これは確かに123件の雇用を生み出した、産業をつくった、会社をつくったとおっしゃっておりますけれども、これは小さい会社が倒産をして大きな会社をつくっているわけですから、何とかバランスがとれているように思えるんですが、そこのところはもう少し謙虚にもっとやれたんだけれどもなというぐらいの部分で終わらせておけば私も聞こえやすいけれどもなと思ったんですが、残念でなりません。
建設業のことについては就業力人口のバランスは考えないとおっしゃっているんですが、今7万7000人の建設業の就業力人口があるわけですね。これは私たちが今やっているような公共工事というのは平成元年と同じぐらいの規模なんです。そこからずっと伸びていって、平成12年まで伸び続けていって一気に18年に落ちていったときには、残念ながらさっき説明したとおり4400億の公共工事が今2400億、約2000億の減になっているわけです。これをまだ平成12年のままの7700名の就業力人口が建設業にあるということは県は何らかの形を考えなければいけない。ですから、グアムにもう少し視野を置くべきではないんですかと。
私は、ことしの5月と7月もずっと準州の副知事と一緒でしたけれども、8月から2度ほど招待を受けていましてまだ行ってないんですが、実は向こうに最低でも1兆4000億の日本予算が投下をされていきます。
今、宜名真さんがおっしゃっていたようなことではなくて、私たちがもっと視野をどこに広げるかということになると、私はグアムに直行便をなぜ飛ばさないのかということが不思議でならないんですね。そういう政策がないのか、そこをもう一度お伺いをしたいと思います。
向こうは公式発表16万人の人口であります。しかし、実際いるのは13万人。ダムや電気は不足をしておりまして、3カ月のうちに30日は断水をしているというのが状況であります。電気も停電をする、これはすべて軍事施設が調整をしているというのが今のグアムの状況でありますから、当然、日本の資本投下は日本の企業でやるべきだと。そして今まで基地を60年間支えてきた沖縄の人たちにその10%でもやっていただけるんであれば1400億の仕事をこの7年で片づけることになっていく。それを努力しないで何を努力するんですかということなんです。
私たちは、あくまでも東京からの外貨ばかりを当てにしながら生活をするんではなくて、もうこれは知事が一番よく御承知だと思うんですが、我々はもう少し視野を東南アジアに向けてはどうなのかと。グアムもそうです、フィリピンもそうです、台湾もそうです、ベトナムもそうです、タイもそうです。私たちの先人はそこと貿易をやってきたんですね。東京から、九州からそこは遠いんです。私たちは近いんです。ですから、グアムのお土産品に並ぶお菓子が沖縄でつくられてグアムの包装紙で向こうに並ぶ、そういうような産業をどうして向こうにつくっていかないのか。
中国は確かに景気は110%の成長がこの三、四年行っていると思いますが、もういっぱい経済成長をしているような中国に、新たに沖縄がのこのこ後から行ったってこれはおこぼれにあずかれるわけがない。ですから、これから我々が経済的に視野を広げていくのはグアムであり、フィリピンであり、あるいは台湾である。残念ながら、その台湾のわしたショップがこの5月に撤退をするんですね。
先ほどいい話をしていますけれども、実は特約店にしたってわしたショップは15店舗今ありますよとおっしゃるんですが、実は3年前まで20店舗あったんです。この3年間で5店舗閉めたじゃないですか。そういうところもきっちり説明をしないで、なぜ閉めたのか、もう一度部長に説明をしていただきたいと思います。
それから、さっき台湾のわしたショップの話をしましたが、蔡さん、これは沖縄県の名誉何とか称号というのをいただいているようですが、私、台湾に4月に行ったときにお話をさせていただきました。県から特別なことがありますかということを聞きましたら、何にもありませんと、それは称号だけですと。しかしながら、わしたショップはなくなっていきましたということで、台湾の人たちは沖縄に非常に落胆をしているというんですか、そういう思いで実は沖縄を見ているんですね。
ですから、一つのわしたショップが撤退するというようなお話ではなくて、沖縄と台湾との友情がなくなっていくんですよ。ですから、このわしたショップの撤退というのはそれだけにおさまらないんですが、なぜ撤退をしないといけなかったのか、その説明をしていただきたいと思います。
そしてもう一つ、わしたショップの話、物産公社の話を少ししますが、実は物産公社の人事・役職のものを見ていますと、かなりの人が動いているんです。実は平成11年からかなり変わっていまして、代表取締役が3名になっていますし、常務取締役、取締役営業部長、取締役事業開発部長だとかというこういう役職がかなりふえてきているんですね。ですからさっき言っていたように、経常経費をどうするかというのは真剣に考えていただきたいと思います。なぜ、こんなにふやしたのかも御答弁をいただきたいと思います。
外国観光客の入客のことについて少しだけお話をしますが、実は台湾から中国大陸に400万人が毎年渡っているんです。台湾から沖縄の観光客というのは今6万8000人とおっしゃっておりますが、400万人の台湾の方が第三国を経由して中国に入っているんです、直接は入れないから。なぜそれを沖縄を経由して入れないんでしょうかと。その400万人の中の10%だけでも沖縄を経由するんであれば40万人がふえていくんです。6万8000人どころの話じゃないんですよ。なぜそこに努力をしないのか。
これは外交専門の知事にお伺いをしたいと思いますが、この400万人を何とか引きとめられるような方法がないのかお伺いをしたいと思います。
そしてもう一つ、台湾との国交の問題ですが、私たちの沖縄本島よりも台湾に近いところが実は与那国なんですね。与那国は今、放牧というのか内地牛をここで養っているわけであります。しかし、本土からこういうえさを取るよりは台湾から取った方が近いじゃないかと。なぜそこに貿易特区などを設置をして台湾との貿易をもっと真剣にやらないんだと。そうすることによって台湾が沖縄を見る目というのは全然違ってくるんですよ。そういう小さなことではあるけれども、お互いの信頼関係をつくっていくというのが私はとっても大事なことだと思うんですね。グアムもそうです。ですからこれからどうするかということを考えていただきたいと思います。
一気にモノレールの話をしますが、私たちは今、34年の振興策、第4次振計まで来ましたけれども、ここの中で生まれたのは何でしょうか。待機児童、児童虐待、少年刑法犯の増加、そして交通渋滞、学校崩壊の問題や都市化・過疎化の格差が拡大をしていく。これは、もし今度のキンザーや宜野湾のキャンプ瑞慶覧、そして普天間基地がなくなっていったときにこれは過疎化と都市化がもっと拡大していくんです。ここにしか人来ないんですよ。そうするとまた同じような待機児童をふやしていってしまう。宜野湾、浦添というのは待機児童が全国でも3位以内に入っているところですよ。またそこにアパートをいっぱいつくるんですかと。ですからもっと広域的に県道を使いましょうよと。石川からでも1時間で持ってくるときにどうすればいいのか。
私たちは今まで34年間苦しい思いで担いできた基地がある。それは普天間や中部のあの渋滞地域を通っているんですよね。そこは用地買収も物件補償もないんです。なぜ、そのモノレールの終点から一気に浦添から名護まで引けないのか。何でわざわざ渋滞している那覇に持ってくるのか。だから交通の拠点は西原のあのインターでしょうと。だからそこから高速道路が入る。そこに5000台の駐車場を置く。そしてそこからモノレールで行く、そこから鉄軌道で入ってくる、こういう交通の拠点を西原に置くべきではないのかということを言っているんであって、これが本当に今現状だけを報告されたらだめだと思います。
もう一回モノレールの件について、交通のものについて今後の展望をお聞かせいただきたいと思います。
以上です。
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