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平成20年(2008年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 12月11日
土木建築部長(漢那政弘)
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離島観光の振興についての御質問の中の、ターミナルから船舶までの屋根つき通路の整備についてお答えをします。
久米島町等におけるターミナルから船舶までの屋根つき通路については、観光振興等の観点から整備の検討が必要であると考えております。県としましては、現地の利用状況や地元町村との協議を踏まえ、整備について国と調整をしていきたいと考えております。
次に、離島の土木建設行政についての御質問の中で、久米島一周線の進捗状況についてお答えします。
久米島一周線は、真謝から下阿嘉までの延長2.4キロメートルの区間について、道路拡幅と線形改良を目的として、平成7年度から道路改築事業に着手しております。
現在、約1キロメートルの道路改良工事と2カ所の橋梁工事を実施し、進捗率は平成19年度末で約50%であります。そのうち、橋梁整備については、1号橋は下部工8基のうち6基を施工し、上部工7径間のうち5径間を架設しており、また、2号橋は下部工14基のうち12基を施工し、上部工13径間のうち2径間を架設しております。
工事の進捗がおくれている理由は、未相続の土地や相続人不明者が多く、用地交渉が難航していることであります。
今後は、土地収用法に基づく対応も含めて早期に用地取得を図り、平成23年度末の事業完成に向けて取り組んでいく考えであります。
続きまして、マリーナの整備についてお答えします。
公共マリーナの整備事業は、起債により整備を行い、利用料金により返済する事業であります。
したがいまして、久米島地域におけるマリーナの整備は、整備済みの兼城港の利用状況や今後の需要を把握した上で、整備の必要性、採算性などの検討を行う必要があります。
また、仲里漁港にはフィッシャリーナが整備され、来島するクルーザーはビジターバースの利用が可能であると聞いております。
続きまして、粟国一周線の工事についてお答えします。
村道粟国一周線は、粟国港、長浜ビーチ、粟国漁港及び筆ん崎等を結ぶ延長9.6キロメートルの基幹道路であります。
県は、地元粟国村からの要請を受け、平成4年度より県代行事業として着手し、粟国港より粟国漁港付近までの2.3キロメートル区間について平成15年度に整備を完了しております。
残りの区間について、工事の進捗が進まない理由は、未相続の用地が多数あることや、代替地等の要求により用地の取得が難航していることが挙げられます。このため、県としましては、地元粟国村との連携を図り用地取得に努め、工事の進捗を図っていきたいと考えております。
続きまして、粟国空港滑走路延長についてお答えします。
粟国空港は、昭和53年に滑走路長800メートルで供用開始し、以来、島民生活を支え、地域振興を担う重要な役割を果たしております。
しかしながら、航空会社によると、現在就航しているBN-2B型機のパイロットの定年退職等により、平成21年6月1日から路線を一時運休すると聞いております。
今後については、採算性や安定就航の面からDHC-8型機の導入により機材の大型化を図り運航を再開したいとして空港の拡張整備を要望しております。
このような状況の中で、県としましては、粟国空港の拡張整備による航空路線の維持確保は、離島振興と地域住民の生活安定を図る観点から重要であると考えております。
そのため、引き続き基礎的調査を行うとともに、地元及び関係者の合意形成等を勘案しながら、早期に事業化ができるよう取り組んでいく考えであります。
以上であります。
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20080407070100