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平成21年(2009年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 7月 1日
土木建築部長(仲田文昭)
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離島・過疎地域の振興について、旧久米島一周線の道路拡幅整備事業の進捗状況についてお答えいたします。
旧久米島一周線の宇根仲泊線道路整備事業は、歩行者の安全確保の観点から歩道を設置するものであり、平成14年度に事業着手し平成22年度の完成を目途に推進しております。平成20年度末の進捗率は、事業費ベースで約59%になっておりますが、用地取得において、相続手続のおくれなどから工事に着手できない箇所があります。
県としましては、久米島町の協力を得ながら鋭意地権者との交渉を進め、早期完成に努めていく考えであります。
続きまして、兼城港における大型船舶への対応についてお答えいたします。
兼城港は、平成15年度までに岸壁や防波堤等の港湾施設整備が完了しております。整備済みの2000トンクラスまで対応できる水深5.5メートル耐震岸壁は、平成24年度に就航予定の1000トンクラスの船舶に対応可能な施設であります。
なお、老朽化している水深4.5メートル岸壁につきましては、今後補修・補強工事を検討していく考えであります。
続きまして、久米島町中央・新興通りの拡張整備計画についてお答えいたします。
主要地方道久米島空港真泊線の中央通りと新興通りについては、現道拡幅整備に対し地元の同意が得られなかったことからバイパス整備に変更し、平成10年度に整備を完了しております。その後、平成14年度の合併に伴う久米島町建設計画において、商店街活性化策として現道拡幅整備が提案されております。このため、県は、平成16年度に将来交通量や、整備手法及び費用対効果等、拡幅整備の可能性について調査した結果、交通量のほとんどがバイパスへシフトし交通量が少なく、また、拡幅に伴う事業費が膨大なため費用対効果を満たすことができないことから、当該通りの拡幅整備については極めて困難と判断しております。
県としましては、今後、歩行者の安全確保の観点から交通安全事業等による整備の可能性について検討する考えであります。
続きまして、粟国空港の拡張整備の状況についてお答えいたします。
粟国空港の航空路線の維持確保は、離島振興と地域住民の生活安定を図る観点から重要であり、後継機種として就航が予定されているDHC8型機に対応するため、現空港の滑走路長を800メートルから1200メートルに拡張する必要があると考えております。そのため、平成19年度から航空需要予測や空港施設計画等の基礎調査を実施しており、今年度は拡張整備に向けたパブリックインボルブメントの実施を予定しております。
今後は、用地取得同意の見通しや費用対効果及び環境への影響等を勘案しながら、早期の拡張整備に向けて取り組んでいきたいと考えております。
続きまして、離島地域における築30年以上経過した橋梁についてお答えいたします。
沖縄県が平成20年度に実施した橋梁点検調査によると、離島地域の橋梁は105橋あり、築30年以上経過している橋梁は25橋であります。そのうち、10橋については、補修、耐震補強工事を完了しております。
県としましては、残りの15橋についても計画的に耐力度調査、補修、耐震補強工事を実施し、離島地域の安全・安心な生活基盤を確保していく考えであります。
続きまして、土木建築行政についての南部横断道路の整備についてお答えいたします。
与那原町港区から旧大里村古堅・福原までの道路整備については、現在整備中の国道507号津嘉山バイパスや調査中の南部東道路など、当該地域の主要幹線道路の整備に伴う南部圏域の交通量の変化や地域開発の動向等も踏まえて、今後、検討していきたいと考えております。
同じく稲嶺交差点改良事業の進捗状況についてお答えいたします。
県道48号線の稲嶺交差点改良事業は、慢性的な交通渋滞の解消と歩行者の安全確保を目的に、平成15年度から事業着手し、平成23年度の完成を目途に進めており、平成20年度末の進捗率は、事業費ベースで約43%であります。今年度は、用地取得を鋭意進めるとともに、県道48号線の右折帯設置工事を予定しております。
県としては、南城市や地元自治会等の協力を得ながら、早期完成に努めていく考えであります。
続きまして、県道南風原与那原線と南風原町道3号線との交差点改良事業の進捗状況についてお答えいたします。
県道南風原与那原線と町道3号線との交差点は、交通渋滞が激しい状況にあることから、交通の円滑化と交通事故防止を目的に交差点改良事業を実施しております。
当該事業は、平成20年度に事業着手し、平成23年度の完成を目途に進めており、今年度から事業説明会を行い、用地買収を進めることとしております。
今後、早期完成が図られるよう、南風原町と連携し、地元自治会等の協力も得ながら事業を推進していく考えであります。
以上であります。
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