平成21年(2009年) 第 6回 沖縄県議会(定例会)
第 4号 12月 4日
警察本部長(黒木慶英)
 

 読谷村で起きた米兵によるひき逃げ死亡事件の徹底糾明と起訴前引き渡しを求めることについてお答えいたします。
 本件は、本年11月7日午前、読谷村字楚辺1383番地2北方約200メートル先道路におきまして、歩行中と思われる外間政和さん(66歳)をはね、同人を救護することなく、また事故を通報することなく現場から逃走し被害者を死亡させた事件であります。
 ひき逃げ事件は、本年11月7日午後、本件事故現場付近を通りかかった通行人からの110番通報により事件を覚知し、所要の捜査を実施したところ、修理工場に持ち込まれた車両と被害者の結びつきが濃厚になったことから、ひき逃げ死亡事件として捜査をした結果、車両を修理に出した米軍人を被疑者として特定し、現在、米軍捜査当局の協力を得ながら鋭意捜査を継続しているところであります。
 被疑者が出頭を拒否している状況でありますが、事件の解明に向けて全力を傾注してまいる所存であります。
 次に、起訴前における身柄の拘禁移転を求めるか否かにつきましては、今後の捜査状況を踏まえて国において適切に判断することになるものと承知しております。
 今回のひき逃げ死亡事件についても、起訴前の身柄引き渡しについては国が判断するものと承知しており、県警としてはお答えする立場にはありませんが、平成10年10月の北中城村における女子高生を被害者とするひき逃げ死亡事件については、国は起訴前の身柄の拘禁移転を求めなかったと承知しております。
 以上でございます。

 
20090604030070