平成21年(2009年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 10月 6日
新垣 哲司
 

 ついおととい、不幸な報道がなされました。中川昭一前財務金融相が突然死亡されたということでございます。大変残念なことだなと思っております。
 農水大臣時代は、沖縄のさとうきび問題で非常に沖縄県、お世話になりました。そういうことで若くして残念でなりません。御遺族に対して深くお悔やみを申し上げ、心から御冥福をお祈りしたいとこういうふうに思っております。
   〔副議長退席、議長着席〕
 さて、私たち自由民主党の議員から去る8月30日の第45回衆議院議員選挙におきましての報告がございました。やはり国民の審判・結果でございますので、真摯に受けとめてこれからの自民党を再生をしなければならないということで、党中央においては谷垣総裁を中心にして今着々と骨格が進んでいるところでございます。自民党もそれを受けてしっかりことしの11月の市議会選挙を初めとする来年の首長選挙を初め、また市町村議員、何といっても大事なことは天王山である11月の知事選、これにしっかり勝利をしたい、こういうことを申し上げて質問に入りたいとこういうふうに思っているところでございます。
 1点目の不発弾問題についてでございます。
 民間工事で発見された不発弾の安全化処理費用は、市町村が半額を負担してきたが、今回の概算要求では処理に関して公共、民間含めてすべて政府負担となる。探査は、政府が購入した磁気探査機器を民間、市町村などに無償で貸し出す新規事業として民間工事予定地を広域探査地に着実に含めることで拡充するものとなっているところであります。
 そこで、この磁気探査については、40年前にも死傷するという小禄で地雷が爆発した大変な事件がございました。64年間一貫して、沖縄県はこの国の責任でもって民間も公共もということだったんですが、ことしの1月に残念ながら糸満の小波蔵で不発弾が爆発して負傷を負いました。
 そこで、この件については非常にスピーディーに知事が先頭になって国会議員を動かし、各省庁にしっかりこれが届いて、民間もすべてできたということは大変高く評価し、知事に感謝申し上げたいとこういうふうに思っているところであります。
 それから、被害者の救済について。
 これは政府やあるいは県からも、民間からも、市町村からも被害者救済が出ているんですが、それで終わりじゃないんですよね。3月に麻生総理がお見えになって、訪問し、激励をいたしました。知事ももちろんでございます、市長も。その後、古波蔵純君、どういう形でいわゆる傷を一日でも早く治すようなことをやっているか、県はその辺について把握しているのか、お伺いしたいとこういうふうに思っております。
 次、2番目に、さとうきび圃場内のヤブガラシ防除について。
 沖縄本島南部地域のさとうきび圃場を中心としてヤブガラシ類が農作物への被覆などによって雑草害が発生している。ヤブガラシは難防除雑草であり、根絶は困難であるが、さとうきび生育への影響が出ないように雑草被害を抑える防除技術が確立されてきているが、引き続き新規薬剤の開発が求められております。その件についてお伺いします。
 (1)、既存の登録農薬の適用拡大の促進について。
 (2)、新規薬剤の登録の促進について。
 (3)、実証展示圃設置に関することについて。
 (4)、防除技術の確立及び普及に関することについて伺います。
 (5)、その他ヤブガラシ防除に関することについてお尋ねをします。
 3、水産海洋研究センター移転についてでございます。
 (1)、さっきの質問でも県庁内で関係各課で取り組んでワーキングチームにおきまして、将来の水産海洋に係る研究のあり方を取りまとめて検討も進めているというような前回の答弁にもございました。そういうことで、やはりこれはまた後で再質問したいんですが、あるのを移すだけの話です。ですから、わざわざワーキングチームをつくって余計な経費を使って、こういうことで混乱をさせるんじゃないかなという気がしてなりません。その辺も含めて、後で答弁いただいてからまた質問しようとこういうふうに思っておるところでございます。
 次に、教育行政についてでございます。
 教育とは、その基本はそこで学び成長する子供たちのために存在するものであるということを忘れてはなりません。
 教育基本法第6条では、学校教育を行う「学校は、公の施設をもつもの」と規定をしており、学校のための学校ではなく、深く子供たちのための学校であることに思いを託すことが重要と考えます。規定においては、親の立場からすれば、学校において自分の子供を含め、友人、仲間がともに学び成長し合う場所、これが学校であると考えます。
 そこで、基本理念ではありますが、今、「沖縄県立沖縄水産高等学校長の異動に関する陳情」が出ています。これは教育長、県議会にも出ています。その要旨は、
  私たちは、沖縄県立沖縄水産高等学校長の川満雅夫の異動を陳情します。その理由は下記の通であります。 理由 1、沖縄水産高等学校野球部監督の宜保正則の不正解任、2、生徒や父母に対しての問題発言、3、明らかな虚言、4、言動が何度も変わり関係者を混乱させた 以上のように教育者としてふさわしくない言動があり、今後も同様な問題があると考えておりますので当該学校長の異動を陳情します。 平成21年8月24日 沖縄県立沖縄水産高等学校野球部父母会代表者名 上原邦夫 沖縄県議会議長 髙嶺善伸 殿 
 こういうようなあってはならないことが陳情されている。これも後で教育長の答弁をいただいてから、また質問を展開したいとこういうふうに思っています。
 それでは質問(1)、沖縄水産高等学校野球部にかかわる嘆願書の件について伺います。
 (2)、平成21年4月、第56回県高等学校野球春季大会準優勝後に野球部の監督の解任をすると伝えた。解任の理由は不明であり、一方的であり、教育長の考え方をお聞かせください。
 (3)、監督がやめるなら野球部をやめ、退学すると考えている生徒がいると伝えると、「やめてもいい、いらない、野球部員が減ると学校がよくなる」と発言された件について、教育長はどういうふうに思っていますか。
 (4)、「野球部が学校の雰囲気を悪くしている、野球部はないほうがよい」と言うが、その件についてもお伺いします。
 (5)、春季大会準優勝後、次の大会は優勝し甲子園を目指している中、4カ月間の生徒や顧問はもちろん、保護者までもつらい思いやストレスを与え、落ちついて夏季大会に臨めない環境にしたことについてもお伺いします。
 (6)、父母会や野球部OBや同窓会に対し、言動が何度も変わり、また明らかな虚言ともとれる発言があり、多くの関係者を振り回し、混乱させております。その件についてもお伺いします。
 (7)、平成21年7月22日に一方的な監督の解任によって3年生は卒業後の進路相談を監督にできず、大変困っている状況でございます。
 以上の観点を質問します。よろしくお願いします。

 
20090507070020