平成21年(2009年) 第 6回 沖縄県議会(定例会)
第 8号 12月10日
警察本部長(黒木慶英)
 

 伊芸区への流弾事件について、県警は立入捜査を実施したが、その結果と今後の捜査方針を伺うとの御質問についてお答えいたします。
 まず、県警察は、去る11月20日と24日の2日間にわたってレンジ7に立ち入り、米軍当局の担当官立ち会いのもと、現場における調査を実施し、そのことにつきましては直ちにマスコミを通して公表させていただいたところであります。
 現場調査におきましては、訓練指揮官等の配置状況、7トントラックの配置状況、射撃手の状況確認、レーザー距離計やGPSを活用した測定、標的の確認、県警ヘリを活用しての上空からの写真撮影などを実施して訓練概要を把握するとともに、各地点の位置関係を特定したところであります。
 県警察といたしましては、これまでの捜査の経緯を踏まえ、軽犯罪法第1条第11号、いわゆる投注・発射の罪を適用し、被疑者不詳とし、12月4日に事件送致したところであります。
 なお、本件は現場の被弾状況から見て跳弾によるものと認められ、例えば何者かが拾ってきた弾芯をナンバープレートにハンマー等で打ち込んだ、あるいは走行中の車が道路上にたまたま存在した弾芯を踏み、それがナンバープレートに突き刺さったといった状況は、物理的に全く考えられません。
 以上であります。

 
20090608070120