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平成23年(2011年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 7月 4日
企画部長(川上好久)
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ATL(成人T細胞白血病)の治療に関連して、シークヮーサー果皮に含まれる成分の抑制効果についてお答えします。
シークヮーサーの果皮に含まれる新機能成分「ベータ・カリオフィレン」に関する研究は、財団法人沖縄科学技術振興センターが沖縄県の補助を受け、大分大学医学部及び琉球大学農学部などとの連携により実施されたものであります。大分大学医学部では、「ベータ・カリオフィレン」が成人T細胞白血病ウイルスの感染細胞を抑制するという結果が得られたことから、創薬等への産業化を踏まえ、琉球大学と共同で平成22年9月に特許出願を行っております。
次に、成果の実用化とその活用について一括してお答えいたします。
本事業の研究成果は、「ベータ・カリオフィレン」が成人T細胞白血病を抑制する可能性があることを発見したもので基礎的な研究の段階であります。当該成分がATLの治療薬として活用されるためには、製薬企業のもとで薬理学的研究、毒性研究などの基礎研究、動物を対象とした非臨床試験、人を対象とした臨床試験を経て、有効性、安全性及び品質を検証し、その後、厚生労働省の審査・承認を得る必要があります。
県としては、研究成果の実用化に向けて、琉球大学、財団法人沖縄科学技術振興センターなどの関係研究機関との連携を図り、継続して研究が実施できるようフォローアップ等に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
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