要旨
本県においても不妊治療や高齢出産等により多胎の出生がとめどなくある中、多胎妊娠や育児は周囲からの理解が少なく社会資源が整っていない。また、両親や周りに預けることは簡単ではなく若年出産・多子世帯とは全く違う悩みがある。
今年行った「第1回沖縄県内の多胎に関するアンケート調査」では、県内在住の多胎家庭454人から回答を得た。「双子を1人ずつ産めればよかったのにとよく思う。手を上げたことも数回ある。不妊治療でやっと授かったのに」「多胎児の親になって、家や車などが変わり、日用品の出費が倍以上出ている今も驚いているが、これからランドセル・制服・学校で使う道具などの出費が重なることに不安」「修学旅行の費用が1人約10万円で人数分かかる。高校進学も控えているので金銭的な悩みが尽きない」「毎月どちらかが体調不良になり仕事を休む。仕事に行けずお金が足りない」等、精神的、身体的、経済的な負担が明らかになった。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県において、多胎児もひとり親や非課税世帯に対する経済的な支援(就学援助や修学旅行費等)の対象とすること。
2 県において、多胎育児経験者によるピアサポート支援の充実を図ること(交流会、多胎プレパパママ教室、病院訪問等)。3 県において、多胎家庭に対して養育支援を行うこと。 |