陳情文書表

受理番号第174号の4 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和3年8月27日 付託年月日令和3年9月10日
件名 令和3年度美ぎ島美しゃ(宮古・八重山)圏域の振興発展に関する陳情
提出者美ぎ島美しゃ市町村会
会長 石垣市長 中山 義隆
要旨


 このたび、美ぎ島美しゃ市町村会は、宮古・八重山圏域における喫緊の課題や財政的に解決が困難な課題等を次のとおり取りまとめた。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 新石垣空港については、今後もさらなる利用客増加が見込まれることから、大型機材受入れのための滑走路800メートル延長・強度強化、ターミナルビル及び駐車場の狭隘解消のための整備が必要である。令和3年度末で国際線旅客施設の増改築工事が終了することから、コロナ終息後の観光需要の高まりを考慮し、国内線ターミナル拡張工事について石垣空港ターミナル株式会社への支援を含め取組を強化すること。
2 観光等利用による沿岸環境への影響調査について、日焼け止めクリームに含まれる有害物質や餌づけによる影響等を調査し、現在行っているサンゴの生態調査や水質・底質調査などと関連づけたデータの把握・共有をすることにより、県全体として貴重な海の環境保全に取り組むこと。
3 竹富町上地港について、潮の干満の影響を受けやすく、潮位が低いときは船舶への乗降及び貨物等の積卸しが困難である。潮位に影響されず安全に乗降ができ、貨物等の積卸しの効率化を図るため浮き桟橋を整備すること。
4 与那国町の田原川においては、平成20年の台風13号及び令和元年の大雨洪水により氾濫し、多くの住宅に浸水被害が出た経緯もあるため、なるべく早期に河川整備を実施し、住民財産の安全・安心を確保すること。
5 与那国町祖納港は港内静穏度が悪く、利用者が安全に利用できるよう港湾改修事業が実施されているが、事業の進捗に伴い地元小型船舶の利用者が増加したことから、祖納港に小型船舶等が安全に利用できる係留施設を整備すること。
6 新たな沖縄振興計画の中で、離島における住宅事情について触れられていない。離島には民間アパートもなく、空き家もなかなか利用できないのが現状である。定住促進のためには住宅不足を解消するのが大きな課題であるため、村営住宅の予算確保と補助率アップを図ること。
7 多良間港(前泊地区)については、美しい海浜景観の保全など持続可能な観光地づくりに向けて、自然環境と住民生活の安らげる場づくりに取り組む必要があることから、モクマオウなど雑木が生い茂り、荒れ放題となっている同港の景観整備が必要である。村民、観光客等の憩いの場としてミニ公園を整備すること。