陳情文書表

受理番号第91号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和2年7月1日 付託年月日令和2年7月13日
件名 二級河川報得川、普通河川饒波川の定期しゅんせつと早期整備に関する陳情
提出者八重瀬町議会議長
金城 秀雄
要旨


 近年は豪雨に伴う災害が多発し、沖縄県においても毎年のように河川や排水路が氾濫しており、八重瀬町においても二級河川報得川及び普通河川饒波川流域の増水・氾濫により、排水路を含む支流域の道路冠水による通行制限、住宅床上床下浸水、土地改良事業整備農地の良好な耕土の流出及び農産物の浸水・流失被害等が頻発している。
 令和元年6月末、令和2年5月に発生した豪雨では、同地域・場所において住宅浸水、自家用車浸水及び農産物の浸水・流失の被害が発生した。浸水住宅の住民は、大切な財産である住宅の被害と居住の危機に瀕し、農家は収入減及び圃場の復旧にも出費がかさむなど農業経営に支障を来し、その都度、住民から河川整備の陳情・要請を受けている。また、二級河川報得川の上流、河川沿いの東風平中学校では、豪雨のたびに、河川の最上高から1メートル以上の高位にある校舎、体育館に氾濫した水が流入し、生徒、教職員の生命に危険が及んでおり、早急な対策を講じなければならない。
 一方、饒波川は、下流側の豊見城市からは二級河川として位置づけられ県が整備しているが、上流側の八重瀬町では普通河川となっていることから整備計画がない状況である。
 ついては、饒波川を二級河川に格上げし整備に向けた対応を行うとともに、両河川の定期的なしゅんせつ及び早期整備について配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
報得川については、糸満市と八重瀬町の境界に位置する世名城橋付近から上流約2.5キロメートルの河川整備を実施しております。
現在、県は用地取得等に取り組んでいるところであり、引き続き八重瀬町と連携し、浸水被害の軽減に向け早期整備に取り組んでまいります。
饒波川の溝原橋付近から上流については、土地改良事業で整備した区間となっていることから、浸水被害の状況、河道管理の状況、事業化の可能性等を検討し、当該区間の整備について八重瀬町と調整をしていきたいと考えております。
なお、令和2年度に地方公共団体が緊急的に河川等の浚渫を実施できるように緊急浚渫推進事業債が創設されており八重瀬町においては災害の未、 、 然防止対策として令和3年度からの4年間(令和6年度)、当該事業により饒波川の河川内に繁茂する樹木伐採や堆積土砂の除去を進めているとのことであります。