要旨
伊平屋村・伊是名村は沖縄県の最北端に位置する離島村で、那覇市から100キロメートル以上の距離にあり、沖縄本島と両村を結ぶ交通手段は今帰仁村運天港を往復する海上交通のみである。フェリーは1日2往復しているが、夏場の台風時期や冬場の荒天時などは欠航を余儀なくされ、生活物資の遅配、青少年の教育・スポーツ・文化活動等の制限、観光客等のキャンセルやイベント、講演会等の中止など、村民生活や地場産業等、村の振興発展に与える影響は甚大である。さらに、排他的経済水域保全等に重要な役割を担っている離島にとって、交通対策は基礎的定住条件にとどまらず、離島振興そのものである。航路の維持や航空路の確保を実現するため、抜本的な対策が待ったなしの状況である。
離島振興法第1条においては、人の住来及び生活に必要な物資等の輸送に要する費用が他の地域と比較して多額である状況を改善し、地域格差の是正を図ることが明記されている。また、新・沖縄21世紀ビジョンでも交通政策は離島振興の普遍的な最重要課題に位置づけられている。伊平屋空港の整備は、伊平屋村・伊是名村の観光業の発展はもとより、両村における定住条件の確保と人口増加に大きく寄与するものと確信している。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 伊平屋空港の早期事業化を実現すること。 |