陳情文書表

受理番号第22号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和2年3月19日 付託年月日令和2年6月30日
件名 北部地域基幹病院整備に関する陳情
提出者伊是名村議会議長
宮城 安志
要旨


 北部地域では、医療体制や機能の縮小が進み、住民の不安が続く中、平成29年3月、沖縄県立北部病院と北部地区医師会病院の統合再編による北部地域における基幹病院の整備を求める11万2277筆の署名と要請書が沖縄県知事に手交された。
 その後、同年12月に沖縄県知事から、県立北部病院と北部地区医師会病院の統合による基幹病院の整備を行うとの方針が示され、平成30年1月から沖縄県保健医療部と沖縄県病院事業局及び北部病院、北部地区医師会、北部地区医師会病院及び北部12市町村との間でこれまで6回にわたる協議や意見交換を重ね「北部基幹病院の基本的枠組みに関する合意書(案)」が作成された。また、北部市町村議会議長会をはじめ北部12市町村議会における全員協議会等において、基幹病院整備に向けて基本的枠組みの説明が行われ、理解を深めてきた。
 医療体制の確保は、住民の命を守る根幹をなすもので、本地域の医療が逼迫する中、県立北部病院と北部地区医師会病院の統合は一刻の猶予も許されず、沖縄県、北部12市町村が一体となって基幹病院を整備しなければならない。
 ついては、地域住民に寄り添った基幹病院の整備に向けて、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 北部基幹病院の基本的枠組みに関する合意書を早急に締結すること。
2 北部基幹病院の設置主体は、県及び北部12市町村で設置する一部事務組合とすること。
3 設置された基幹病院の運営主体は、県及び北部12市町村等で設立する一般財団法人等とすること。
4 基幹病院の整備及び運営に関する費用は、北部12市町村の一般財源に影響を与えない方法で行うこと。
5 合意書の締結後、整備協議会を設置し基本的な枠組みの詳細及び整備に関する事項について協議を行うこと。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1から5について
北部基幹病院の整備については、これまで、県、北部12市町村、北部地区医師会病院及び県立北部病院の関係者で約2年間かけて協議を行うとともに、その間、令和元年9月に沖縄県医療審議会から意見聴取を行い、北部基幹病院に適当な経営システムであることも確認し、基本合意書案を取りまとめたところであります。
県内部におきましても、収支シミュレーション等、確認しておくべき課題の検証を行ってまいりました。
県としては、これらを踏まえ、基幹病院の基本的枠組みに関する協議会を7月28日に開催し、基本的枠組みに関する合意書に署名を行い、合意が成立いたしました。今後は、基本的枠組みの詳細、基本構想の策定等、統合に向けた作業を進めていきたいと考えております。