陳情文書表

受理番号第107号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年7月6日 付託年月日令和2年7月13日
件名 石垣リゾート&コミュニティー計画に関する陳情
提出者アンパルの自然を守る会
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要旨


 石垣市及び(株)ユニマットプレシャス社は、前勢岳北側山麓100ヘクタール余りを開発し、リゾート施設としてホテル300余室とゴルフ場を建設する計画を立てている。
 しかし、開発予定地が沖縄県の指定する豊かな自然が残る場所であり、国の特別天然記念物でかつ石垣市の鳥であるカンムリワシの生息地であること、国立公園、ラムサール条約登録湿地である名蔵湾河口域に広がるアンパルの源流域であること、優良農地100ヘクタール余(主に牧草地)を潰すもので、石垣市の畜産業にとって大打撃になること、工事中の大雨により、下流部に大量の赤土が流出するおそれがあることなどからアンパルの自然を守る会は、本開発に強く反対する。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 これまで多額の税金を投入して牧草地は造られ畜産業の命であることから、100ヘクタール余りの優良農地を農振除外せず畜産業を守ること。
2 石垣市は農振除外を目的とする「地域未来投資促進法」に基づく事業に本計画への採用を沖縄県に要請している。開発者もゴルフ場経営だけでは赤字になるので300室以上のホテル建設を計画している。ゴルフは斜陽産業であり、本開発は石垣市の特性を生かして高い付加価値を創出し、地域の事業者に経済的波及効果及ぼす未来を牽引する事業ではない。同法の特例条項を利用して「農振除外」をしたいとする無理やりな行為である。本開発を「地域未来投資促進法」に事業採用しないこと。