要旨
去る11月9日から10日にかけて、沖縄本島北部から鹿児島県与論町にまたがって断続的に発生した線状降水帯より観測史上最大の記録的豪雨が発生し、家屋浸水や土砂崩れ、道路冠水、車両水没等の甚大な被害をもたらした。これまで経験したことのない猛烈な雨に命の危険を感じた住民もおり、さらに、村道や農・林道等の道路陥没や農業等への影響を含め、住民生活に多大な影響を及ぼしている。
現在、地域住民や役場職員等により復旧に向けた支援活動が行われているところだが、被災者の皆さんが心休まる状況までには至っていない。また、甚大な被害のため長期的な災害復旧が予測され、これにかかる費用も膨大になると想定される。特に被害の大きかった比地集落においては、氾濫した比地川の濁流が集落に流れ込み被害が広がったと考えられるが、同河川については以前から事前防災の必要性を訴え、令和4年から令和6年にかけて計3回、県に対して河川のしゅんせつ工事を要請していたところである。さらに、県において災害発生中の迅速な対応が遅れたことにより災害救助法の適用が困難になっている状況など、県の危機管理体制には納得し難いところである。
ついては、今後における中長期的な支援、復旧に係る財源の捻出のほか、ボランティア等の受入れなど早急かつ円滑に復旧対応が実施できるよう、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 被災者への生活物資にかかる費用及び見舞金等の助成を支援すること。 |