要旨
私たちは、自然史遺産世界三大宝庫の一つである東・東南アジアに着目し、その要である沖縄に、自然史科学の研究拠点として日本初の国立自然史博物館を創設しようと沖縄県とともに活動している。国立沖縄自然史博物館は、アジア各国での自然史研究・教育・人材育成の役割を担い、自然を実感させる展示やサステーナブル観光を行うなど、沖縄の未来創生と日本の地位向上に大きく貢献する。
私たちが日本学術会議発出の提言「国立自然史博物館設立の必要性」を故翁長知事に手交したのを契機に「沖縄21世紀ビジョン基本計画」の中間改定(2017年5月)において国立自然史博物館の誘致が記載され、2021年4月には次期沖縄振興特別措置法への国立自然史博物館設立に関する規定の追加を国に提言するなど、沖縄県から最大限の協力を得ている。時を同じくして、本年7月には沖縄・奄美の世界自然遺産への登録が決定した。今まさに、国立沖縄自然史博物館創設の絶好機であり、その実現は、来年の本土復帰50周年のレガシーとなるものである。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県議会において「国立沖縄自然史博物館設置準備委員会(仮称)」を超党派で組織すること。
2 国において国立沖縄自然史博物館の創設を沖縄復帰50周年記念事業とするために、県知事、県議会、県庁、県民が一丸となって国に働きかけること。 |