陳情文書表

受理番号第127号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和6年7月16日 付託年月日令和6年9月25日
件名 沖縄県立高等学校における沖縄らしい共に学ぶ権利の保障を求める陳情
提出者おきなわの共に学ぶ教育について考える会事務局
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要旨

 共生社会の形成及びインクルーシブ教育システムの構築に向け、障害のある生徒と障害のない生徒が共に学ぶ仕組みと、一人一人の教育的ニーズに応じた学びを保障するための調査研究を行うため、ゆい教室が設置された。
 ついては、設置から3年がたったゆい教室での取組を検証し、障害者権利条約の理念を取り入れた沖縄らしい教育を実現するため、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 ゆい教室は人権を基礎として、障害を社会モデルとして捉え、どんな障害があっても、障害のあるなしにかかわらず、様々な背景を持つ生徒たちがお互いに関わり合い、学びながら安心して成長できる環境を整備するために設置したものと認識しており、議会としてもその認識に相違ないことを表明すること。
2 前項の目的を達成するため、あらゆる社会資源(PTA、大学等研究機関、当事者団体、市民、関係機関等)を用いて教職員への支援を確保しつつ、先行して取り組んでいる諸外国や自治体の事例を取り入れるための必要な措置を取ること。また、教育公務員特例法第21条等にのっとり、障害者権利条約における社会モデル及び人権モデルを理解した教職員を養成する研修の機会を確保すること。
3 定期的に障害当事者団体やインクルーシブ教育、障害者の権利に関して知見を有する外部の有識者によるモニタリングを実施し、そこで見いだされたグッドプラクティスと改善点について、本県教育行政に生かすために公表し、研修会等を通じて他校教職員に共有できるようにすること。