陳情文書表

受理番号第156号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和6年9月12日 付託年月日令和6年9月25日
件名 mRNAワクチンのさらなる新技術を使用した自己増殖型mRNAワクチン接種による将来的健康リスクを懸念し、ワクチン接種の中止を求める陳情
提出者mRNAワクチンから県民の命と健康を守る会
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要旨

 令和3年2月から国内で開始した新型コロナワクチン接種は、海外では早い段階で中止されたにもかかわらず、日本では接種回数が7回に及ぶまで続けられた。しかし、新規感染者数は減少するどころか増加し、令和3年からの日本における死亡者数の増加は、高齢化では説明がつかないのが現状である。
 令和6年10月から新型コロナウイルス感染症の予防接種が定期接種となり、使用されるワクチンは組換えタンパクワクチン(不活化ワクチンの一種)、mRNAワクチン、sa-mRNAワクチン(自己増殖型mRNAワクチン)の中から選択される予定である。この中で組換えタンパクワクチンは従来の技術を用いており、人への健康被害は比較的少ないことが確認されているが、mRNAワクチンに関しては令和3年にワクチン接種を開始してから、副反応疑い報告数や予防接種救済制度の認定件数が過去に類を見ない現状である。そのmRNAワクチンのさらなる新技術を使用した自己増殖型mRNAワクチンは、体内でスパイクタンパク質を生成する設計図となるmRNAが人の体内で増殖し、少量の薬剤で高い中和抗体価が得られるというものである。実際製薬企業の試験では、従来のワクチンに比べ中和抗体価が約47倍高い結果が出ている。しかし、中和抗体価が高いということはワクチンによる免疫異常等の健康被害の可能性も高くなるということである。また、mRNAが自己増殖することにより細胞内の物質が過多となり、細胞から細胞へと情報伝達をする役割を行っているエクソソームによって、唾液や血液、汗、尿を介し、mRNAやスパイクたんぱく質等が体外へ排出され、人から人へ伝播する可能性が否定できないという見方もある。
 新型コロナウイルスはRNAウイルスであり、ウイルスの変異が速いため、ワクチンで選択するウイルス株も実際のウイルスの変異に追いついていない現状がある。新型コロナウイルス感染症対策として使用されているmRNAワクチンでさえ安全性に対する懸念が拭えない中、さらに新技術の自己増殖型というワクチンに対し、免疫系への中長期的な影響や、将来的な健康リスクについての科学的データが不足している現状から、慎重な判断が求められる。
 ついては、国民の命と健康を守るため、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 国に対し、安全性が承認されていない自己増殖型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)の接種を中止するよう意見書を提出すること。
2 県民へのmRNAワクチンによる健康被害状況の周知と、mRNAワクチンで生じた健康被害への救済を強化すること。